カボチャ 果菜類

カボチャの原産地は北アメリカから南アメリカにかけての地域。日本へは1542年にポルトガルから伝わりました。このときのカボチャはのちの日本カボチャという品種。日本カボチャは長い間、カボチャの代表格でしたが、日本の食生活の西洋化とともに、カボチャの主流は西洋カボチャへと移り変わりました。西洋カボチャは甘みが強く、粉質でホクホクした味わいが特徴です。

今回は西洋カボチャの移植栽培(購入した苗から育てる方法)を紹介します。この野菜は、グラタンやスープ、ケーキと調理法が多いために、飽きることなく楽しめるのが魅力です。

栽培カレンダー

時期の色分け:植え付けの時期追肥の時期収穫の時期
カボチャの栽培カレンダー
地域の色分けについて
温暖地沖縄・九州・四国
中間地中国・近畿・中部・関東
寒冷地北陸・東北・北海道

上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。

カボチャを作るのに必要な資材
  • 苦土石灰
    苦土石灰
  • 完熟牛ふん堆肥
    完熟牛ふん堆肥
  • 化成肥料
    化成肥料
  • ワラ
    ワラ

カボチャを育てるコツ

カボチャは育つとつるがぐんぐんと伸びるので、広い畑などで育てましょう。

畝幅は約90cmが理想です。もし広い場所で栽培できなくても、つるを支柱に巻き付けたり、垣根に這わせたりと、工夫をすれば大丈夫です。

カボチャの植え付け

植え付けの2週間前に、100~150g/㎡の苦土石灰をまいてよく耕しておきます。
植え付け1週間前には、幅約90cmの畝を作り、その中央に深さ約20cmの溝を掘って、堆肥2㎏/㎡、化成肥料50~60g/㎡をまいて埋め戻し、溝施肥(みぞぜひ/穴や溝の底に肥料を入れる方法)を実施。このときに、マルチ用のフィルターを張り、地面の温度を上げておきましょう。

植え付け当日は株間60~100cm間隔で植え穴を空けて水を注ぎ、水が引いたらポットから苗を植え替えて、土を埋め戻します。株から少し離れた位置に、支柱を設置したら植え付けは完了です。

カボチャの管理

敷きわら

つるが伸びはじめたら、敷きわらをするタイミングです。雨による泥はねや雑草から葉を守るため、つるの下にわらを敷きます。株の成長に合わせて、わらは増やしていきましょう。

敷きわら
摘芯・整枝

本葉が5~6枚になったら親づるの先を切って摘芯します。子づるが伸びたら、元気の良い物を3本残して、それ以外のつるは付け根から切り取りましょう。

摘芯・整枝
追 肥

目安は一番果(最初につく果実)が握りこぶしほどの大きさになった頃です。30g/㎡の化成肥料を畝全体にまきます。その後は2週間に一度、定期的に同量の追肥を行ないましょう。

水やり

カボチャは乾燥に強いので、水やりは少量で大丈夫です。逆に、過剰に水を与えるとうどんこ病などの原因になるので注意しましょう。

除 草

雑草は病害虫の温床になりやすいため、見つけたら取り除きましょう。マルチを張ると、太陽熱で消毒され雑草や害虫を未然に防止できます。

人工授粉

雌花が咲いたら、雄花を摘み花びらを取って、雌花の雌しべの先端に雄しべを付けて人工授粉させます。
この作業は、晴れた日を選んで朝9時までに行ないましょう。また、収穫の目安とするために、受粉日を書いたラベルなどを畝においておくと便利です。

カボチャの収穫

受粉日(開花日)から数えて40〜50日後、果梗(実の柄になっている部分)に亀裂が入ってきたら収穫の目安です。
果梗をハサミで切って実を収穫します。収穫した実は、風通しの良い涼しい場所に4~5日ほど保管し乾燥させましょう。

カボチャ

カボチャの病害虫

うどんこ病

うどん粉をまいたような白色のカビが葉や茎に円形に生え、次第に全体に広がります。光合成が阻害されるほか、葉の養分が吸収されて生育不良になり、花が咲かない、果実が肥大しないなどの害があるため、発生初期に薬剤を散布して対策しましょう。また、窒素過多がうどんこ病の原因になるので、肥料を与えるときは注意が必要です。

モザイク病

ウイルスによる病気で、主にアブラムシを介して野菜に感染します。葉に黄色の濃淡の模様が現れ、モザイクのように見えることが名前の由来。モザイク病は治らないため、被害を見つけたら株ごと抜き取りましょう。

栄養価

カボチャはビタミンA、ビタミンCなどの栄養価が豊富に含まれていて、栄養満点の野菜です。その豊富な栄養価でも、注目したいのがβ-カロテンとビタミンE。どちらもアンチエイジングに優れた効果を発揮すると言われます。

β-カロテンはカボチャの果肉を黄色に染める色素。体内に吸収されると、ビタミンAへと変換されて、健康な皮膚を維持し、肌の炎症や吹き出物を予防します。一方のビタミンEは、抗酸化作用を持つ成分。体内にできた活性酸素を中和して、老化の進行を抑制します。

なお、β-カロテンとビタミンEは、油といっしょに摂取すると吸収力が上昇。カボチャを調理するときは、油を使用した揚げ物か炒め物にするとより健康的です。

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多度農園ガーデニングブログ
東建多度カントリークラブ・名古屋にある「多度農園」では、季節の野菜を育てています。ぜひチェックしてみて下さい。