ジャガイモ 根菜類

ホクホクとした食感やほのかな甘みがおいしいジャガイモ。肉じゃが、カレー、シチューなどの定番料理に加え、ポテトチップスにも利用されており、その消費量は野菜の中でもトップクラスです。名産地の北海道をはじめ、全国で栽培されています。

ジャガイモには春植えと秋植えがあり、秋植えは気温の関係で暖地、中間地に限り実施が可能。ただし、秋植えは寒さ対策が必要なので、手間がかからない春植えの方が初心者向けになっています。

ジャガイモの栽培は園芸店やホームセンターでタネイモを購入して育てるのが一般的です。タネイモは国の検定を通過した健康なイモで、初心者でも安心して育てることができます。おなじみの男爵薯(だんしゃくいも)やキタアカリ、メークインといった品種も栽培は簡単なので、まずは気軽に挑戦してみましょう。

栽培カレンダー

時期の色分け:植え付けの時期追肥の時期収穫の時期
ジャガイモの栽培カレンダー
地域の色分けについて
温暖地沖縄・九州・四国
中間地中国・近畿・中部・関東
寒冷地北陸・東北・北海道

上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。

ジャガイモを作るのに必要な資材
  • 苦土石灰
    苦土石灰
  • 完熟牛ふん堆肥
    完熟牛ふん堆肥
  • 化成肥料
    化成肥料
  • 草木灰
    草木灰
  • 土壌酸度測定液
    土壌酸度測定液

ジャガイモを育てるコツ

イモをしっかり太らせるため、生育の良い芽を1~2本残して、芽かきをきちんと行なうようにしましょう。
芽をたくさん残せば、イモの数は増えますが、その分、ひとつひとつが小さくなります。小さすぎるイモは有毒物質を含み、食用に向きません。
また、イモが成長して土の上に露出すると、日が当たって緑色に変色し、小さなイモと同様の有毒物質が作られます。これを防ぐため、追肥後は必ず土寄せをしましょう。

ジャガイモの植え付け

ジャガイモを育てるのに適した土の酸度はph5.0~6.0。植え付け前は、まず土壌酸度測定器で土の酸度を測定しましょう。ph5.0以下の場合は100 g/㎡の苦土石灰をまきます。ph5.0~6.0の場合は50g/㎡の苦土石灰をまいて、ph6.0以上の場合は手を入れなくても大丈夫です。

植え付け用のタネイモは、熱処理されている園芸用の物を用意しましょう。食用のジャガイモは、ウィルスに感染している可能性があるためです(食べる分には問題ありません)。植え付けの2日前、タネイモに下準備を実施。卵くらいの大きさのタネイモは2つに、それより大きいタネイモは4つにカットします。断面を乾燥させると芽が出やすくなるため、2日ほど日に当てておきましょう。さらに、芽を1cmほどに伸ばしてから植え付けると、生育が良くなります。

植え付けでは、栽培スペースの中央にひもを張り、ひもに沿って幅15cm、深さ15~20cmの溝を掘ります。タネイモの切り口を下にし、溝の底に30cm間隔で並べましょう。タネイモとタネイモの間に、1ヵ所につき200gの堆肥と30gの化成肥料をまきます。このとき、肥料はイモにかけてはいけません。土をかぶせて溝を埋め戻し、表面を平らにならします。畝立ては不要で、イモが腐らないように水やりもしません。植えた場所が分かるように、芽が出るまでひもをそのままにしておくと良いでしょう。

ジャガイモの管理

間引き(芽かき)

植え付けから1ヵ月ほど経ち、草丈15~20cmになったら芽かきのタイミング。元気な芽を1~2本選び、残りはかき取ります。タネイモを持ち上げないように注意して、慎重に手で引き抜くか、ハサミで切りましょう。

追 肥

追肥は2回行ないます。1回目は芽かきのあと、株間に30g/㎡の化成肥料をまきます。
2回目はつぼみが付き始めた頃、1回目と同様に株間に30g/㎡の化成肥料をまきましょう。

土寄せ

土寄せは追肥後に必須です。クワで肥料と周囲の土を混ぜ、株元に寄せましょう。なお、土寄せでは、イモが大きくなっても土の外へ出ないように、土をかぶせます。イモが土の外に出ると有毒物質が作られるので注意が必要です。

水やり

水やりはほとんど必要なく、自然に降る雨で十分に育ちます。水分を過剰に与えると、タネイモが腐ったり、病気になったりするので気を付けましょう。

ジャガイモの収穫

イモの腐敗を防ぐため、収穫は晴天が続き、土が乾いている日を選ぶこと。葉が黄色くなり、茎が地面に倒れるようになったら収穫適期です。茎は5~10cmを残して切り取り、イモを傷つけないよう、株から少し離れたところにスコップを挿しましょう。
土ごとイモを掘り起し、茎を持って引き抜きます。掘り残しがないよう土中を探るのも忘れずに。 収穫後は、水洗いせず風通しの良い場所に広げて乾かします。

ジャガイモ

ジャガイモの病害虫

そうか病

菌によって起こる病気。病名の「そう(瘡)」は「かさ・きず」、「か(痂)」は「かさぶた」を意味し、感染すると、まさにかさぶたのような病斑が現れます。ジャガイモの場合は皮にだけ発生するのが特徴。見た目は悪いですが、皮を厚くむけば食べられます。予防には、土はやや酸性に調整し、連作を避けるようにしましょう。

疫 病

葉に暗緑色の病斑が生じ、裏側には白カビが現れる病気。病状が進むと、表面に暗褐色の浅いくぼみができ、イモの内部が褐色に腐敗します。適正な施肥を行ない、殺菌剤を散布することで予防が可能です。

テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)

星の数が28個あるニジュウヤホシテントウは、ジャガイモをはじめナス科の植物の葉を食害します。成虫、幼虫ともに見つけたらすぐに、殺虫剤などで駆除しましょう。

栄養価

肉じゃが、カレーライス、コロッケなど、家庭料理でおなじみのジャガイモは、白飯よりもカロリーが低いヘルシーな野菜です。栄養面では、免疫力の向上や美肌にも良いとされるビタミンCを多く含みます。ビタミンCは熱で減少してしまいますが、ジャガイモのビタミンCはデンプンに覆われているため、熱への耐性が強いのが特徴です。
また、ジャガイモは食物繊維やカリウムも豊富。食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、お通じを良くする効果があります。一方のカリウムにはナトリウム(塩分)を体外へ排出する作用があるため、塩分を抑えたいときに有効です。

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多度農園ガーデニングブログ
東建多度カントリークラブ・名古屋にある「多度農園」では、季節の野菜を育てています。ぜひチェックしてみて下さい。