ダイコン 根菜類

ダイコンは歴史の古い野菜で、その起源は5,000年以上前に遡ります。日本へは7世紀頃に伝来。
「古事記」にも記述が残っています。それから長い年月をかけて、栽培技術の進歩や品種改良が重ねられ、全国で栽培されるようになりました。すっかり日本の食生活に根付いたダイコンは、厚生労働省が発表した「野菜の摂取量ランキング」で一位を獲得したこともあります。

栽培は春まきと秋まきの年2回。調理方法は、おでんや味噌汁の具、漬物、サラダなど、大変豊富なため、園芸で栽培すれば、毎日の献立の幅がぐっと広がります。

栽培カレンダー

時期の色分け:種蒔きの時期追肥の時期収穫の時期
ダイコンの栽培カレンダー
地域の色分けについて
温暖地沖縄・九州・四国
中間地中国・近畿・中部・関東
寒冷地北陸・東北・北海道

上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。

ダイコンを作るのに必要な資材
  • 苦土石灰
    苦土石灰
  • 完熟牛ふん堆肥
    完熟牛ふん堆肥
  • 化成肥料
    化成肥料
  • 不織布
    不織布
  • 防虫ネット
    防虫ネット
  • トンネル用支柱
    トンネル用支柱

ダイコンを育てるコツ

根が伸びる途中に石や塊などがあると、根が枝分かれしてしまう原因になります。
これを防ぐためには、栽培前に土を深さ30cmほどまでしっかりと耕すことが重要です。
なお、ダイコンをはじめとした根菜類は、移植栽培をすると根を傷めやすいため、直播きにしましょう。

ダイコンの種蒔き

種蒔きの一週間前に、100~150g/㎡の苦土石灰、3ℓ/㎡の堆肥、100g/㎡の化成肥料をまいて耕し、幅約60cmの畝を立てます。

種蒔き当日は、まず畝の中央にまき溝を作り、株間約30cmでまき穴を開けましょう。
1穴につき、種は4~5粒ずつ、等間隔に置くこと。厚さ1cmほどになるように土をかぶせ、手のひらで軽く押さえたら、畝全体にたっぷりと水を与えます。

ダイコンの管理

防虫ネット・不織布

種蒔き後は、不織布と防虫ネットで害虫対策をします。まずは、種をまいた土の上に不織布を直接かぶせましょう。続いて、トンネル用支柱を50~60cm間隔で畝をまたぐように挿し、防虫ネットをかぶせて、両端を留め具で押さえます。最後に、防虫ネットのすそを土で覆えば害虫対策は万全です。

間引き

ダイコンの間引きは計3回行ないます。種蒔きから7~10日後に1回目、約14日後に2回目、約25~30日後に3回目を実施。ひとつのまき穴に苗が、1回目は3本、2回目は2本、3回目は1本残るように間引きします。

追 肥

追肥は、2回目の間引き後から行ないます。2回目の間引き後は、株間に30g/㎡の化成肥料を均等にまくようにしましょう。3回目の間引き後も、2回目同様に化成肥料をまきます。その後の追肥は、2週間に1回が目安です。

土寄せ

間引き、追肥後は、土寄せするのが重要です。1回目の間引き後は、残した株がぐらつかないように、周りの土を軽く寄せて支えます。2、3回目の間引き、追肥後は、クワで化成肥料と土を混ぜながら、株元に土寄せを実施。土寄せの際は、葉をしっかり立たせることが大切です。なお、3回目以降の追肥のあとも、忘れずに土寄せを行ないましょう。

水やり

乾燥した日が何日も続いて、土が乾いてきたら水を与えます。水が不足すると、ストレスでダイコンの辛味が強くなるので注意しましょう。

ダイコンの収穫

地上部の根の太さが6~7cmになったら収穫適期。
葉を束ねて根元近くを持ち、折らないようにまっすぐに引き抜きます。
収穫が遅れると、根が割れたり、中にすが入ったり(内部に亀裂ができること)するため適期を逃さないようにしましょう。

ダイコン

ダイコンの病害虫

コナガ

葉を食害する蛾の仲間。成熟幼虫は体長10mm程度と小さいのですが、農薬には強い耐性を持っています。対策には、種蒔き直後から防虫ネットをかける他、畝の周囲に麦類や白クローバーを植えて天敵のクモを増やすのも有効。薬剤を使う際は、幼虫発生時に葉裏にかかるよう散布します。

キスジノミハムシ

甲虫の仲間で、幼虫は根を、成虫は葉を食害します。成虫は体長2~3mmほど。黒褐色の体に2本黄色の縦筋があるのが特徴です。対策は、アブラナ科の連作を避ける、防虫ネットをかける、畝を透明ビニールで覆って太陽熱消毒を行なう、といった方法が有効。また、キスジノミハムシは太陽の反射光を嫌うため、畝にシルバーや白のマルチを張るのも効果的です。

ナガメ

黒い体に橙赤色の筋が目印。カメムシの仲間で、幼虫、成虫ともに野菜の汁を吸います。食害された野菜は、葉に白く小さな斑点が出る他、葉が黄色くなって枯れてしまうことも。ナガメが発生した野菜は、すぐに抜いて畑の外で処分しましょう。なお、ナガメはアブラナ科なら野菜だけでなく雑草にも発生。そのため、畑を除草するのがナガメ対策になります。

ヤサイゾウムシ

甲虫の仲間で、発生時期は秋から冬。ダイコンをはじめ、ハクサイ、コマツナ、ニンジンなどを食害して卵を産み付けます。予防には、夏は周囲の除草、秋冬は落ち葉の片付けをして、この害虫が発生しない環境を作りましょう。また、種蒔き直後に防虫ネットをかける他、波板などで畝を囲うのも有効です。

栄養価

ダイコンは滋養の高い野菜です。根と葉には、それぞれ異なる栄養価が含まれています。
根にはジアスターゼが豊富。この成分は胃もたれ、胸やけに効果を発揮します。一方、葉に含まれているのは、β-カロテンや食物繊維。β-カロテンは免疫力アップやアンチエイジングに良いと言われ、食物繊維は腸を整える作用を持っています。
このように、ダイコンはどこを食べても健康的な食材。根も葉も残さず食べて、より健康な体を目指しましょう。

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多度農園ガーデニングブログ
東建多度カントリークラブ・名古屋にある「多度農園」では、季節の野菜を育てています。ぜひチェックしてみて下さい。