トマト 果菜類

トマトトマトは世界中で愛されている野菜で、数え切れないほどの様々な料理で利用されています。特にイタリア、スペイン料理では欠かせない食材です。世界各地で栽培や品種改良が行なわれているトマトは、品種が驚くことに8,000種類以上。赤、オレンジ、黄、緑などの鮮やかな彩りの物から、糖度が高い、コクが深いといった味に工夫が加わった物まで開発されました。日本でも120品種ほどが栽培されていて、「塩トマト」という果実並みに甘い品種も有名です。このように人気の高いトマトを、自分の手で育てて食べてみると、また特別な味わいになります。栽培には少し慣れが必要ですが、その手間に見合ったおいしい野菜です。

栽培カレンダー

時期の色分け:植え付けの時期追肥の時期収穫の時期
トマトの栽培カレンダー
地域の色分けについて
温暖地沖縄・九州・四国
中間地中国・近畿・中部・関東
寒冷地北陸・東北・北海道

上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。

トマトを作るのに必要な資材
  • 苦土石灰
    苦土石灰
  • 完熟牛ふん堆肥
    完熟牛ふん堆肥
  • 化成肥料
    化成肥料
  • 黒マルチ(農業用フィルム)
    黒マルチ
    (農業用フィルム)
  • 支柱と麻ひも
    支柱と麻ひも

トマトを育てるコツ

トマトを作る際は連作障害に注意が必要です。前年にナス科の野菜(ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど)を植え付けた場所で、トマトを育てるのは避けましょう。このような場合は、4~5年の間隔を空けるか、土を変えるといった工夫が必須。また、葉や茎を見ることで健康状態を確認することができます。茎が太すぎる、葉が大きく色が濃い、葉が内側に巻いた状態になる、といったこれらの症状が複数発生したら肥料のやり過ぎが原因です。追肥の間隔を空けるなどで対策が可能。これとは反対に、葉が小さい、葉の色が薄いといった症状が複数発生したら肥料不足です。追肥の間隔を短くして対策しましょう。

トマトの植え付け

植え付け2週間前に、150g/㎡の苦土石灰(くどせっかい)をまき、よく耕しておきます。
植え付け1週間前には、完熟牛ふん堆肥4kg/㎡、化成肥料150~200g/㎡をまいてよく耕し、畝を立て、マルチ用のフィルターを張りましょう。
植え付け当日は、株間45~50cmの間隔で植え穴を開けて水をたっぷりと注ぎ、水が引いたら苗を植えて、株元を軽く押さえます。

トマトの管理

誘 引

草丈が伸びたら、伸びた茎を1週間に1回のペースで支柱に誘引することが重要です。トマトは放っておくと地面を這って成長するため、誘引して立ち木にします。茎を支柱に結び付けるときは少しコツが必要で、イラストのように八の字に結びましょう。この結び方をすると、紐に広がる余裕があるので幹を圧迫することがなく生育の妨げになりません。

誘引
間引き

植え付け後は、主枝の葉の間から新しい枝が生えてきますが、この新しい枝はすべて摘み取って、栄養の分散を防ぎます。これと同じように、果実を大きく育てたいときも、小さい実、形が悪い実は摘みましょう。ひとつの果房に4~5果にするのが理想です。

追 肥

植え付けの約1ヵ月後から、2週間に1回、30g/㎡の化成肥料を畝の両端にまきます。化成肥料をまいたところは軽く土を耕し、もとに戻しましょう。マルチをしている場合は、マルチをめくって作業を行ないもとに戻します。

水やり

トマトは与える水の量を抑えた方が甘い果実がなります。水やりは、土が乾燥しすぎて水切れしない程度にしましょう。

除 草

雑草や枯れ葉は病害虫の温床になりやすいため、見つけたら取り除きましょう。マルチを張ると、太陽熱で消毒され雑草や害虫の繁殖を未然に防止できます。

人工授粉

第一花房に実が付かないと、茎や葉ばかりが茂ってしまうので、人工授粉をするのがおすすめです。花を揺すって花粉を飛ばす、筆で花の中心をかき回す、という方法が簡単なので試してみましょう。

トマトの収穫

開花後50~55日ほどで実が赤く色づき始めます。
実全体が赤くなったら、へたのすぐ上で切って収穫します。
このとき、長いへたの軸を残しておくと、熟した他のトマトを傷つけてしまうことがあるので、へたは短く切り詰めておきましょう。
なお、トマトは雨に当たると実が裂けることがあるので、ポリフィルムなどで雨よけをしましょう。

トマトの病害虫

尻腐れ症

果実の花落ち部分が黒く変色し、果実が大きくなるにつれて変色部がへこんできます。土壌のカルシウム不足が主な原因のため、予防としてカルシウムを多く含む肥料や補給剤を使いましょう。発症した実は回復しないので、見つけ次第除去します。

尻腐れ症
オンシツコナジラミ

幼虫が葉の裏側に寄生して養分を吸います。この状態で放っておくと、葉の裏側がオンシツコナジラミの排泄物でベトベトになり、カビが生えてくるので注意が必要。トマトの苗を買うときは、この害虫が付いていないか、葉裏を中心にしっかりと確認しましょう。

オンシツコナジラミ
チューリップヒゲナガアブラムシ

触角が長く、黄緑色や淡緑色をした長円形の大型アブラムシ。高温で雨の少ない時期に多発します。窒素肥料が多すぎると、この害虫が発生してしまうので気を付けましょう。

チューリップヒゲナガアブラムシ

栄養価

「トマトが赤くなると、医者が青くなる」という言葉があるほど、トマトには病気に対して効果のある栄養素が豊富に含まれています。特に注目なのはリコピン。この成分はトマトを赤く染めている色素で、肺がんや卵巣がん、前立腺がんのリスクを減少させる働きがあります。

他にも、ビタミンC、ビタミンAは共に感染症予防に効果的。ビタミンB6は免疫力を高める作用があります。トマトをいっぱい食べて、病気になりにくい健康な体を目指しましょう。

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多度農園ガーデニングブログ
東建多度カントリークラブ・名古屋にある「多度農園」では、季節の野菜を育てています。ぜひチェックしてみて下さい。