ナス 果菜類

ナスナスは家庭菜園で人気の野菜。暑さに耐性のある高温性野菜なので、日本のジメジメとした夏にも強い傾向があります。そんなナスの魅力と言えば、収穫期間が長いこと。育てる場所にもよりますが、大体6~10月まで収穫が可能です。収穫したナスが、一番おいしい時期と言えば秋。この時期は種が少なく、実が引き締まっているので食べ応えが抜群です。生姜をのせた焼きナスは、秋の代表的な味覚。ナスを家庭菜園で栽培すれば、夏から秋にかけてご馳走を存分に楽しめます。

栽培カレンダー

時期の色分け:植え付けの時期追肥の時期収穫の時期
ナスの栽培カレンダー
地域の色分けについて
温暖地沖縄・九州・四国
中間地中国・近畿・中部・関東
寒冷地北陸・東北・北海道

上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。

ナスを作るのに必要な資材
  • 苦土石灰
    苦土石灰
  • 完熟牛ふん堆肥
    完熟牛ふん堆肥
  • 化成肥料
    化成肥料
  • 黒マルチ(農業用フィルム)
    黒マルチ
    (農業用フィルム)
  • 支柱と麻ひも
    支柱と麻ひも
  • 不織布
    不織布

ナスを育てるコツ

ナスは連作障害が非常に起こりやすい野菜です。
ナス科の野菜(ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど)を栽培した場所では、4~5年ほど空けない限り、ナスの植え付けはやめておきましょう。

なお、ナスの健康状態は花を観察すると分かります。雌しべと雄しべの長さを比べて、雌しべの方が雄しべより長い物は健康状態が良好。反対に、雌しべが短くて雄しべの中に埋もれている状態の株は健康状態が悪いので、肥料や水を与えるなどの対策が必要です。

ナスの植え付け

植え付けの2週間前に150g/㎡の苦土石灰(くどせっかい)をまき、30~40cmを目安に深く耕します。 植え付け1週間前になったら、完熟牛ふん堆肥4kg/㎡、化成肥料350g/㎡をまいて耕し、畝を立てマルチを張っておきましょう。 植え付け当日は、株間60cm間隔で植え穴を開け、水をたっぷりと注ぎ、水が引いたら苗を植えます。

ナスの管理

誘 引

ナスは3本仕立てにするのが一般的です。主枝の下にあるわき芽を2本伸ばして、主枝を合わせた3本の枝を育てます。3本の枝ができあがったら、それぞれ3本の支柱に、イラストを参考に誘引しましょう。

誘引
追 肥

植え付けから2週間後、1回目の追肥で30g/㎡の化成肥料をまきます。それからは、3~4週間に1度のペースで追肥しましょう。また、新しく咲いた花の大きさが、以前からある花に比べて小さいときは、肥料が不足しているサイン。これを見つけたら、早急に肥料を与えないと健康を害する恐れがあります。

水やり

ナスは夏野菜の中では、多めに水が必要となる野菜。葉が広く、水分が蒸発しやすい上に付ける実にも水分が必要だからです。特に5月下旬から6月上旬の降水量の少ない時期は、水切れに注意しましょう。

除 草

雑草や枯れ葉は病害虫の温床になりやすいため、見つけたら取り除きましょう。マルチを張ると、太陽熱で消毒され雑草や害虫の繁殖を未然に防止できます。

更新剪定

夏季になると、ナスは暑さで体力を消耗し、実付きが悪くなります。秋以降も収穫を続けたい場合は、更新剪定をして芽を若返らせて株を元気にしましょう。まず、7月末~8月初め頃に、株全体の3分の1から半分の枝を切り詰めます。次に株を中心に半径30cmほどの円周上の根を、スコップで切断。最後にスコップを入れた穴に、30g/㎡の化成肥料を追肥します。

更新剪定

ナスの収穫

一番果(最初に付く果実)は、長さ5~6cmほどで収穫すると株の疲労が抑えられ、その後の実付きが良くなります。
収穫適期はナスの大きさが10~13cm(一般的な長卵形)になったときが目安。皮につやと張りがあるうちに収穫しましょう。

ナスの病害虫

アブラムシ

新芽や葉に集団で寄生して吸引する害虫で、ウイルス病を媒介する場合もあります。水をかけて洗い流すか、発生初期に殺虫殺菌剤や殺虫剤を散布して駆除しましょう。発生前に不織布などで株を覆うことでも対策可能です。

テントウムシダマシ

テントウムシに見た目がよく似た害虫。ナス科やウリ科の野菜に主に発生します。葉の表面に網目状に透けて見える食害跡があったら、この害虫の仕業。野菜に大きな被害を与える害虫なので、テントウムシと間違えて見逃さないように注意しましょう。

栄養価

ナスの95%は水分なので、暑い夏でも食べやすく、脱水症状などを防いでくれる効果があります。他の野菜に比べると栄養価はそれほど高くありませんが、美肌効果のあるビタミン類、骨や歯を強くするカルシウム、貧血を予防してくれる鉄分、便秘を解消する食物繊維など、美容と健康にいい成分が充実しているのは大きな魅力。

さらに、ナスに含まれているナスニン、カリウムは病気の予防に効果的です。ポリフェノールの一種であるナスニンは、がんや動脈硬化、生活習慣病のもとになる活性酸素を抑制。カリウムは血圧を下げる働きがあるので、高血圧に効くと言われます。

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多度農園ガーデニングブログ
東建多度カントリークラブ・名古屋にある「多度農園」では、季節の野菜を育てています。ぜひチェックしてみて下さい。