ミニトマト 果菜類

ミニトマトミニトマトはトマトの小さな品種のことです。家庭菜園で作る定番の植物のひとつで、特に野菜作りの初心者に人気。

ミニトマトは丈夫なので、手間がかからず失敗が少ないためです。それでいて収穫量は多く、茎に実がぎっしりと鈴なりに付きます。ひとつの株で100個以上採れることも珍しくありません。 今回は、ミニトマトの苗を購入して育てる方法を紹介します。簡単な栽培方法なので気軽に挑戦して、小さい実の中にたっぷりと詰まった甘さを味わいましょう。

栽培カレンダー

時期の色分け:植え付けの時期追肥の時期収穫の時期
ミニトマトの栽培カレンダー
地域の色分けについて
温暖地沖縄・九州・四国
中間地中国・近畿・中部・関東
寒冷地北陸・東北・北海道

上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。

ミニトマトを作るのに必要な資材
  • 苦土石灰
    苦土石灰
  • 完熟牛ふん堆肥
    完熟牛ふん堆肥
  • 化成肥料
    化成肥料
  • 黒マルチ(農業用フィルム)
    黒マルチ
    (農業用フィルム)
  • 支柱と麻ひも
    支柱と麻ひも
  • 熔リン
    熔リン

ミニトマトを育てるコツ

トマトを作る際は連作障害に注意が必要です。前年にナス科の野菜(ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど)を植え付けた場所で、トマトを育てるのは避けましょう。
このような場合は、4~5年の間隔を空けるか、土を変えるといった工夫が重要です。
また、栽培期間が長いため、株の真下に元肥を投入する溝施肥(みぞせひ)にすると肥料効率が良くなり、収穫期間が長くなります。

ミニトマトの植え付け

植え付け2~3週間前に、150g/㎡の苦土石灰(くどせっかい)をまき、よく耕しておきます。
植え付け4週間前には、定植予定の場所に20~30cmの深さの溝を掘って、堆肥4㎏/㎡、化成肥料100g/㎡、熔リン50g/㎡を入れて、溝を埋め戻したあとに畝を作製。ついでに、マルチ用のフィルターをかけておきます。
植え付けの当日は、株間40~50cmの間隔で植え穴を空けて、中にたっぷり水を注ぎ、水が引いたら苗をポットから植え替え。植え穴を埋め戻して、株元を軽く押さえます。
最後に、植え付けた位置から少し離れた場所に支柱を立てて、合掌式(支柱を斜めに交差させるようにさし、その上に横1本の支柱を渡して固定する立て方)に組んでおきましょう。

ミニトマトの管理

誘 引

草丈が伸びたら、伸びた茎を1週間に1回のペースで支柱に誘引することが重要です。トマトは放っておくと地面を這って成長するため、誘引して立ち木にします。茎を支柱に結び付けるときは少しコツが必要で、イラストのように八の字に結びましょう。この結び方をすると、紐に広がる余裕があるので幹を圧迫することがなく生育の妨げになりません。

誘引
追 肥

植え付けの約1ヵ月後から、2週間に1回、30g/㎡の化成肥料を畝の両端にまきます。化成肥料をまいたところは、軽く土を耕しもとに戻しましょう。マルチをしている場合は、マルチをめくって作業を行ないます。

水やり

ミニトマトは与える水の量を抑えた方が甘い果実がなります。水やりは、土が乾燥しすぎて水切れしない程度にしましょう。

除 草

雑草や枯れ葉は病害虫の温床になりやすいため、見つけたら取り除きましょう。追肥後にマルチを張ると、太陽熱で消毒され雑草や害虫の繁殖を未然に防止できます。

人工授粉

第一花房に実が付かないと、茎や葉ばかりが茂ってしまうので、人工授粉をするのがおすすめです。花を揺すって花粉を飛ばす、筆で花の中心をかき回す、という方法が簡単なので試してみましょう。

ミニトマトの収穫

へたの周りまで十分に色づいた実から順次、ハサミで切り取って収穫します。
へたの軸が残っていると他の実を傷付けるので、なるべく短く切り詰めます。
夏の最盛期を終えたら、つる下ろし(実の下にある枝を剪定し、茎を土に降ろして養分を吸収させる方法)をして、病害虫に気を付けて管理すれば9月末頃まで収穫できます。

ミニトマトの病害虫

尻腐れ症

果実の花落ち部分が黒く変色し、果実が大きくなるにつれて変色部がへこんできます。土壌のカルシウム不足が主な原因のため、予防としてカルシウムを多く含む肥料や補給剤を使いましょう。発症した実は回復しないので、見つけ次第除去します。

病害虫
オンシツコナジラミ

幼虫が葉の裏側に寄生して養分を吸います。この状態で放っておくと、葉の裏側がオンシツコナジラミの排泄物でベトベトになり、カビが生えてくるので注意が必要。ミニトマトの苗を買うときは、この害虫が付いていないか、葉裏を中心にしっかりと確認しましょう。

チューリップヒゲナガアブラムシ

触角が長く、黄緑色や淡緑色をした長円形の大型アブラムシ。高温で雨の少ない時期に多発します。窒素肥料が多すぎると、この害虫が発生してしまうので気を付けましょう。

栄養価

ミニトマトはお弁当などのつけ合わせの定番。赤くてかわいいミニトマトは、料理に彩りを添えますが、その赤色のもとになっているのがリコピンという成分です。これはカロテンの一種で、ビタミンAよりもさらに抗酸化作用が高く、アンチエイジングに効果的。ミニトマトには他にも、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、リノール酸、食物繊維などの、多くの栄養素が含まれています。

なお、ミニトマトはトマトを単純に小さくしただけの野菜とよく思われていますが、実はそうではありません。ミニトマトと普通のトマトのそれぞれの栄養価を100gで比較すると、あらゆる栄養価でミニトマトが優れています。

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多度農園ガーデニングブログ
東建多度カントリークラブ・名古屋にある「多度農園」では、季節の野菜を育てています。ぜひチェックしてみて下さい。