リーフレタスはレタスを品種改良した野菜です。最も変わったのは結球しないこと。これによって栽培時の手間が減りました。
また、葉がやわらかくなったのも大きな改良点。やわらかい葉はいろんな食材を巻いたり、包んだりすることに適していて、焼肉のときは、肉を巻いて食べるのに重宝します。
リーフレタスはレタスとひとくくりにされがちですが、栽培のしやすさややわらかい口当たりなど、独自の魅力を持っています。

- 温暖地沖縄・九州・四国
- 中間地中国・近畿・中部・関東
- 寒冷地北陸・東北・北海道
※上記の地域区分は目安としてお考え下さい。
標高や地形、年次変動によって同一地域でも気候条件が変動します。
お住まいの地域に合わせて栽培して下さい。
リーフレタスを作るのに必要な資材
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苦土石灰 -
完熟牛ふん堆肥 -
化成肥料 -
黒マルチ
(農業用フィルム)
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リーフレタスを育てるコツ
種から育てることもできますが、初心者は苗からの栽培がおすすめです。
苗は本葉が4~6枚まで育っており、葉が傷んでいない物を選びましょう。
リーフレタスの植え付け
植え付けの2週間前に100g/㎡の苦土石灰を散布し、よく耕します。植え付け1週間前には堆肥2kg/㎡、化成肥料200g/㎡を散布し、丁寧に耕しておきましょう。
植え付け当日は、幅60cmの畝を立て、表面をよくならしてから黒マルチを張り、株間25~30cmで植え穴を掘ります。
苗を丁寧にポットから出して植え付け、その後はたっぷりと水を与えて作業は終了。
なお、苗の植え付け前に土が乾燥していたら、植え穴に水を注ぎましょう。
リーフレタスの管理
- 追 肥
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生育期間が短いため、元肥を施している場合は追肥の必要はありません。しかし、生育が遅いようなら植え付けたあとの2週間後から、2週間に1回程度、マルチの穴にひとつまみ程度(約3g)の化成肥料をまきます。
- 水やり
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追肥をしたら、いっしょに水も与えましょう。水やりは、肥料が土に染みこむのを補助する効果があります。
- 除 草
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雑草や枯れ葉は病害虫の温床になりやすいため、見つけたら取り除きましょう。マルチを張ると、雑草対策になります。
リーフレタスの収穫
植え付け後、30日ほど経過したら収穫適期です。
葉の長さが20~25cmに育ったレタスを収穫しましょう。
収穫方法は、株元から包丁などで1株丸ごと切り取るか、外側の葉から順に摘み取るかの2種類。
後者の場合は、しばらくすると株から新葉が伸び、再び収穫ができます。

リーフレタスの病害虫
- アブラムシ
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新芽や葉に集団で寄生して吸引する害虫で、ウィルス病を媒介する場合もあります。水をかけて洗い流すか、発生初期に殺虫殺菌剤や殺虫剤を散布して駆除しましょう。発生前に不織布などで株を覆うことでも対策可能です。
- ヨトウムシ
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夜間に活動して葉を食害するヨトウムシ。葉裏に生み付けられた卵からふ化すると、群棲して葉肉部を食害します。成長すると葉を食べ尽くすようになり、被害が拡大。ふ化直後の葉裏に群棲しているときに、駆除しましょう。
栄養価
リーフレタスは、レタスに比べるとそれほど目立たない野菜です。しかし、その栄養価はレタスよりもあらゆる面で優れています。
具体的には、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどの栄養価がリーフレタスの方が高く、特に顕著なのは老化予防に効果的なβ-カロテンで、レタスに比べて約15倍の量が含まれています。
また、若返りのビタミンとも言われているビタミンEも豊富です。強力な抗酸化作用を持つビタミンEは、老化の原因となる活性酸素を除去し、血液の循環を良くする作用があり、新陳代謝を高めて肌のターンオーバーを促してくれる効果も期待できます。
ビタミンEは加熱をしても失われることはありませんので、リーフレタスは茹でたり炒めたりしてかさを減らし、量をたくさん食べるのがおすすめです。