お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
ブランド食材
食のスタイルが多様化する中で、食材・食品へのこだわりも高くなっています。食品・食材に示された生産地や品種などは、こだわりを示すひとつの指標となり、おいしさや安全性を伝える上で大きな情報になります。これが付加価値となり、「ブランド食材」としてひとつのステータスを確立しています。ここでは、特許庁や都道府県が認定している、日本固有のブランド食材を品目別に紹介します。
※表記は公的機関に登録されているもの、生産者が公表している名称となります。
米の種類は全国で300種類以上あり、その中でとりわけ人気の高いものがブランド米として流通されています。

魚沼産コシヒカリ(うおぬまさんこしひかり)新潟
コシヒカリはお米の中でも最も人気の高い品種で、現在は全国で幅広く生産されています。そのコシヒカリの中でも抜きん出たブランド力を持っているのが「魚沼産コシヒカリ」です。
新潟県の南魚沼地区は、コシヒカリの生育環境に最も適した場所で、「米どころ」の看板を一手に背負っています。
でんぷんを構成するアミロースとタンパク質が少ないので、炊いたときに粘りとつやのある、ふっくらしたご飯が味わえます。

きらら397(きららさんきゅうなな)北海道
寒冷地では冷害により稲作は不向きとされていましたが、寒冷地用に北海道で品種改良されたのが「きらら397」です。
コシヒカリ並みの低アミロースで粘りとつやがあり、価格もコシヒカリより安価なため、外食産業を中心に広がりました。

天使の詩(てんしのうた)佐賀
佐賀平野の肥沃な大地で栽培される米で、地元の農業試験場で開発されました。病気に強く少肥栽培なので、タンパク質を抑えご飯につやが出ます。
また、粒が大きく炊きムラがあまりないことも大きな特長です。

富士山麓の幻(ふじさんろくのまぼろし)山梨
農業開発センターが開発したミルキークイーンという品種を使って、富士山麓で収穫される米です。
ミルキークイーンはアミロースが10%とコシヒカリより低く、粘りが強いため炊いたあとに長時間保温しても変色が少なく、一躍人気が出ました。このミルキークイーンを、富士山麓のミネラルが多い自然水で栽培して誕生した米です。

幻の逸品・武川48(まぼろしのいっぴん むかわよんぱち)山梨
正式には農林48号という品種で、戦後間もない頃に農業試験場で開発されましたが、出穂時が遅く病気に弱いことからごく少数の農家でしか栽培されなくなりました。
しかし、味にこだわる高級寿司店などが使うようになって注目を集め、品質も向上されたことから市場人気も上昇しました。
今では、北杜市(旧 武川村)一帯でしか採れないため、幻の米と言われています。

本埜米(もとのまい)千葉
利根川と印旛沼に挟まれた千葉県本埜村で収穫される米で、コシヒカリを有機農法で改良して誕生しました。
周辺環境への配慮から低農薬と減化学肥料で栽培され、千葉県のエコ農産物にも認定されています。炊きあがりがふっくらとし、はっきりした味が食欲をそそります。