お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
ブランド食材
食のスタイルが多様化する中で、食材・食品へのこだわりも高くなっています。食品・食材に示された生産地や品種などは、こだわりを示すひとつの指標となり、おいしさや安全性を伝える上で大きな情報になります。これが付加価値となり、「ブランド食材」としてひとつのステータスを確立しています。ここでは、特許庁や都道府県が認定している、日本固有のブランド食材を品目別に紹介します。
※表記は公的機関に登録されているもの、生産者が公表している名称となります。
枝豆や落花生などの身近な豆類にも、いろいろなブランドがあります。

【枝豆】だだちゃまめ(だだちゃまめ)山形
鶴岡市の限られた地区で生産されており、生産量も普通の枝豆より少ないため、希少性で人気を呼んでいます。
表面は茶色の産毛が生えて豆と豆の間にくびれがあり、見た目はスマートとは言えませんが、アミノ酸の一種であるアラニンがたっぷり含まれているため、甘みが強く独特の香りがあります。
収穫期は、8月中旬~9月上旬までと短い期間になります。

【エンドウ豆】紀州うすい(きしゅううすい)和歌山
日高地域で栽培されているエンドウ豆で、粒が大きく、やわらかくて甘味があり、タンパク質やビタミンB群を多く含んでいます。
明治時代から和歌山県内で品種改良を繰り返して作り出され、特許庁の地域ブランドにも認定されています。
3月~5月が旬で、最近はハウス栽培も行なわれています。

【つるまめ】加賀つるまめ(かがつるまめ)石川
千石豆やふじ豆などの呼び名もあるつるまめは、石川県以外でも生産されていますが、古くから加賀料理に使用されてきたため、この地で最も親しまれています。
長さは約10cmで独特の香りと食感があり、くせのある味ですが、カリウムを多く含み夏バテに効果があるとされています。

【落花生】八街産落花生(やちまたさんらっかせい)千葉
千葉県は落花生の生産量日本一で、内陸部の八街市周辺では土壌が落花生栽培に最適で、大正時代から特産地として全国的に知られています。
落花生にはタンパク質、ビタミンB1・E、コレステロールを抑えるオレイン酸が豊富で、老化防止に効果があるとされています。
落花生にはさや付きや加工した物などいくつかの種類がありますが、ブランドでは渋付き落花生と煎った落花生が登録されています。
収穫時期は11月中旬~12月初旬で、天日干しと脱穀をしたあとに出荷されます。