お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
ブランド食材
食のスタイルが多様化する中で、食材・食品へのこだわりも高くなっています。食品・食材に示された生産地や品種などは、こだわりを示すひとつの指標となり、おいしさや安全性を伝える上で大きな情報になります。これが付加価値となり、「ブランド食材」としてひとつのステータスを確立しています。ここでは、特許庁や都道府県が認定している、日本固有のブランド食材を品目別に紹介します。
※表記は公的機関に登録されているもの、生産者が公表している名称となります。
四季のある日本は様々な果物が味わえ、地域によって多くの品種が栽培されています。甘みや食感などを際立たせ果実本来のおいしさを味わってもらおうと、多彩なブランド果物が登場しています。

【イチゴ】紅ほっぺ(べにほっぺ)静岡
「石垣イチゴ」として全国的に有名な静岡では、品種改良が活発に行なわれています。その中で、ほっぺが落ちる程おいしいことから名付けられたのがこの「紅ほっぺ」です。
真っ赤な丸みを帯びた果肉には、豊かな香りが漂い、甘酸っぱさが口の中に広がります。生食の他に製菓果実としての人気も高く、ケーキなどのデコレーションに利用されます。収穫期間は11月~5月と長期間味わえます。
他のブランドでは、鮮やかなつやと酸味を抑えた「さがほのか」(佐賀)や「やよいひめ」(群馬)、出荷先が限定されている大粒イチゴ「ももいちご」(徳島)などがあります。

【梅】南高梅(なんこううめ)和歌山
古くから梅の産地だった和歌山を代表するブランドで、戦後にみなべ町で誕生しました。粒が大きく果肉が厚いのが特長で、梅干しにすると果肉がとろけるようなやわらかさになります。
豊かな香りと確かな酸味は、国産梅の中でも最高峰に位置付けられています。収穫期は6月で、30%程が青梅のまま出荷され、残りが梅干しに加工されます。

【柿】太秋(たいしゅう)熊本
通常の富有柿よりふた回り程大きい大玉品種で、通常の柿と食感が異なり果汁が多く、果肉もやわらかでシャリシャリした食感があります。
強い甘みがあり、ビタミンCやカリウムなどの栄養素も多く、種も少なくて食べやすいため、人気が急上昇している柿です。収穫時期は10月中旬~11月上旬と晩生です。
他のブランドでは、皇室にも献上されている高級柿の「浜北次郎柿」(静岡)、細長い筆のような形をした「こうたの筆柿」(愛知)などがあります。

【サクランボ】佐藤錦(さとうにしき)山形
佐藤錦は、日本のサクランボの中で8割を占める程圧倒的な生産量を誇っています。大正時代に開発され、今ではサクランボの代表として確固たる地位を築いています。
果肉は乳白色でやわらかく、甘さと酸味のバランスが絶妙です。6月中旬~7月初旬が収穫時期です。
他のブランドでは、美しい紅色の「ナポレオン」(山形)、ハートの形をした「高砂」(山形)などがあります。

【スイカ】入善ジャンボスイカ(にゅうぜんじゃんぼすいか)富山
日本一の大きさを誇る入善ジャンボスイカは、長さ40cm、重さ15kg~25kgにもなる大型品種です。生産地の入善町は室町時代からスイカを栽培していた歴史のある町で、「黒部スイカ」を生みだしていました。
スイカ栽培に適した土壌で育ったため、大きさの割には皮が薄く甘みも強くなっています。出荷時期は7月~8月です。
他のブランドでは、夏スイカの定番である「尾花沢スイカ」(山形)、外皮が黒く縞がない「でんすけすいか」(北海道)、甘さとしゃりっとした歯ごたえの「ひとりじめ」(熊本)などがあります。