お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
ブランド食材
食のスタイルが多様化する中で、食材・食品へのこだわりも高くなっています。食品・食材に示された生産地や品種などは、こだわりを示すひとつの指標となり、おいしさや安全性を伝える上で大きな情報になります。これが付加価値となり、「ブランド食材」としてひとつのステータスを確立しています。ここでは、特許庁や都道府県が認定している、日本固有のブランド食材を品目別に紹介します。
※表記は公的機関に登録されているもの、生産者が公表している名称となります。
食肉は味や品質のこだわりとともに、安全・安心への追求も重要です。外国産の食肉も多く輸入されている中で、日本産ブランド肉は、おいしくて安心な肉の目安となります。

アンガス牛(あんがすぎゅう)北海道
本来はスコットランド原産の牛で、大正時代に日本に輸入されました。外国産の中でも肉質が良いことと、北海道の恵まれた環境で飼育されることで、赤身に旨みが凝縮されています。
脂肪分が抑えられ肉質もやわらかいことで、自然志向や健康志向に好まれる味を実現しています。

いわて短角和牛(いわてたんかくわぎゅう)岩手
岩手県の伝統玩具・赤べこのモデルは、古くからの在来種である南部牛です。この南部牛と外来種との交配で開発されたのが「いわて短角和牛」です。
茶褐色の毛並みは黒毛和牛と比べ、低脂肪で赤身部分が多い特長があります。
肉の中には、脂肪を燃焼する促進効果物質が豊富に含まれており、脂っこい味やしつこい味が苦手な人でも安心して食べられます。

神戸ビーフ(こうべびーふ)兵庫
神戸ビーフは、選りすぐりの兵庫県産黒毛和牛(但馬牛)にだけ与えられるブランド名です。神戸港開港時に駐留した外国人が食べたことから海外にも広まり、おいしい牛肉として国際的も知られています。
但馬牛は、元々この地方でよく働くように改良された家畜用の牛で、自然の恵みを受けた草や水で育ち、今も血統が守られています。

松阪牛(まつさかうし)三重
高級食肉として全国的に有名で、食肉の代表ブランドのひとつとされています。特に赤と白のコントラストで彩られた霜降り肉は、そのきめの細かさから芸術品とさえ言われ、見た目も味も一級品です。
穀物飼料だけを与え、焼酎でマッサージをしたり、食欲増進のためにビールを飲ませるなど、飼育方法も独特です。

米沢牛(よねざわぎゅう)山形
日本を代表する牛肉として、すでに高いブランド力を持っています。食肉の歴史も明治初期にまでさかのぼり、肉の旨みを引き出す技術に確かな実績があります。生育に必要な肥料にこだわりを持ち、長年の生育技術によって極上の霜降り肉が完成されます。
肉の脂肪が溶け始める融点は、一般的な牛肉で45度前後ですが、米沢牛は22度前後と低いため、口の中に入れると溶けるような食感が味わえるのが特長です。