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料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
健康な食生活を始めよう
日本人の平均寿命は、戦後飛躍的に伸びました。理由としては、保健・衛生状態が良くなったことや医療が進歩したことなどがありますが、中でも日本人の食べ物や食生活が大きく影響していると言われています。
ここでは、長寿をもたらす食べ物についてご紹介致します。
「塩分」の摂りすぎに注意
現在、日本人の塩分の平均摂取量は1日あたり12~13gとされていますが、健康のためにはその約半分である7gに抑えるのが理想的です。
塩分を摂りすぎると、高血圧や動脈硬化を引き起こし、脳卒中や胃がんなどの重大な病に発展する危険性がありますので、普段の食事に含まれる塩分量を把握し、日頃から塩分の摂りすぎに注意しましょう。
「動物性脂肪」の摂りすぎに注意
肉の脂やバターなどの「動物性脂肪」には、飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)が多く含まれており、これを過剰に摂取すると血中コレステロール値が上がり、動脈硬化を引起こします。
また、「動物性脂肪」を摂りすぎると、皮下や心臓、肝臓に脂肪が多く沈着し、脂肪肝などを引き起こす危険性があります。肉ばかりではなく、魚や野菜、大豆製品などもバランス良く食べるよう心がけましょう。
健康や長寿をもたらす代表的な食べ物には、以下のような物があります。

魚
古くから日本人は多くの魚を食べており、中でもマグロやサバ・イワシ・サンマ・ブリ・アジなどの青魚には、血液の流れを良くして血圧を下げる働きのあるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの脂が多く含まれています。これらの魚を1週間に4~5回、1日あたり100g(1切れの魚)程食べると、心筋梗塞の予防につながると言われています。
また、EPAとDHAには中性脂肪値を低下させる働きがあり、生活習慣病の予防にも効果があります。
大豆
大豆のタンパク質には、コレステロール値を下げる働きがあります。また、大豆に含まれるポリフェノールの一種であるイソフラボンには、血液をサラサラにする働きがあり、心筋梗塞の予防などにも効果があります。
このイソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲン(骨から溶け出すカルシウム量を抑えて骨を保護する役目をする)と似た効果があり、女性の骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や血圧、コレステロール値の上昇などにも効果があると言われています。
海藻
長寿大国・日本の中でも、海藻を多く摂取している地域に長寿者が多いと言われています。海藻には、コレステロールの蓄積を防いで動脈硬化を抑える効果があり、ビタミンやカルシウムも多く含まれています。
また、海藻特有のヌルヌルの素であるアルギン酸やフコイダンなどは、水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、腸の活動を活性化する他、血糖値の上昇を抑える働きがあるため、糖尿病の予防にも効果があると言われています。

ヨーグルト
世界の多くの長寿国では、ヨーグルトを多く摂取しています。ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸の中で善玉菌を増やす働きをするため、便秘の解消や食欲増進に効果があります。
また、免疫力を高める効果があり、カルシウムを豊富に含んでいるので、抵抗力が落ち、骨が弱くなりがちなシニア世代におすすめの食材と言えます。