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健康な食生活を始めよう
カビ臭い、カルキ臭い、赤水が出る。こんな水道水に悩まされている人は、全国に2,000万人近くもいると言われています。
少しでもおいしい水に近づけるには、どうしたら良いのでしょうか?

おいしい水か、まずい水か。味の決め手となるのは、5つの成分です。
まず、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル。ミネラルが多いと、水は苦味や渋みが多くなります。
残りの3つは塩素、鉄分、有機物。これらの成分は、少なければ少ないほど、水はおいしくなります。塩素はカルキ臭さの原因、鉄分は赤水になるもと、有機物は、いわゆる水の汚れでカビ臭さの原因です。
カルキ対策
カルキ臭さの原因である塩素は、雑菌に対応するための大事な消毒剤です。広く知られているように、塩素は水を沸騰させることによって、簡単に飛ばすことができます。
ただし、その煮沸時間が重要です。沸騰してすぐ火を止めたのでは、効果は半減します。5分以上沸かし続ければ、塩素はほとんどなくなります。

赤水は他に使う
赤水の原因は、水道水に含まれる鉄分が原因です。この鉄分は、水道管の鉄分が溶け出しているのです。特に、朝一番で蛇口から出す水は、一晩水道管にたまっていた水なので、鉄分がずいぶん溶け出ています。
朝一番の水道水は飲まないようにして、洗濯や掃除などに使えば有効利用できます。バケツ1杯ほどで、鉄分を含んだ水は、ずいぶん減ります。
有機物を取り除く
有機物を取り除くのに有効なのが、活性炭です。活性炭は、表面に開いた無数の小さな穴に、汚れの粒子を吸いつけてしまうのです。ただし、粒子を十分に吸い付けるには、活性炭と水道水が長い間触れ合っていなければいけません。完全に取ろうと思うと、コップ1杯の水を濾すのに10分かかります。
また活性炭は、塩素を効果的に分解する能力を持っていますので、カルキを抜くだけなら短い時間でも十分でしょう。活性炭は、吸い付けた汚れによる雑菌の繁殖を防ぐため、1ヵ月に1回煮沸消毒することが必要です。