お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
食品のパワー
にがうり(ゴーヤー)は、長寿国の沖縄を代表するヘルシーな夏野菜です。食べるとクセになる独特の苦味成分には、様々な健康効果があり大人気の食材です。

にがうりはインドが原産のウリ科の一年草で、江戸時代に中国から伝えられたとされています。
沖縄や南九州が特産地で、古くから長寿食、健康食として親しまれ、「ゴーヤー」「レイシ」とも呼ばれています。
にがうりの苦味成分は?
にがうり特有の苦味は「モモルデシン」や「チャランチン」という成分によるものです。これらの成分には、胃腸を刺激して食欲を増進させる働きの他、血糖値や血圧を下げる、肝機能を高めるなど、様々な健康効果があると言われています。

抗酸化作用
にがうりには、ビタミンCが豊富に含まれており、100g(約2分の1本)当たり76mgで、キウイフルーツ1個分に相当します。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、体内に発生した活性酸素を撃退する働きがあります。そのため、夏バテや風邪、老化の予防などに効果があると言われています。
美肌を保つ
にがうりに含まれている多量のビタミンCには、コラーゲンの合成を助ける働きがあり、シワやたるみなどの皮膚の老化を防ぎ、いきいきと保つ効果があると言われています。
美肌を保って、アンチエイジング(老化防止)を目指したい方におすすめです。

血糖値をコントロール
日本では、成人の6人に1人が糖尿病、または予備軍と言われていますが、にがうりには、糖尿病の予防に効果的と言われる、血糖値をコントロールする成分が含まれています。
果皮(かひ)に含まれる苦味成分の「モモルデシン」や「チャランチン」には、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
にがうりを使った代表的な料理と言えば、沖縄名物「ゴーヤーチャンプルー」。その他にも、細かく刻んでゴーヤチップスにしたり、ゴーヤ茶にしたりと、様々な工夫をして、にがうりの栄養成分を余すことなく摂取しましょう。
下ごしらえのポイント
苦味をマイルドにしたい場合には、スライスした物を塩もみし、水にさらすと良いでしょう。ただし、にがうりに含まれるビタミンCは水溶性のため、水にさらす場合は短時間にとどめましょう。
また、ビタミンCは空気に触れると酸化が進んでしまうため、細かく刻んだり、ミキサーにかけたりするのは避けましょう。

加熱時間は少なめに
にがうりに含まれている、豊富なビタミンCや血糖値の上昇を抑えるとされる苦味成分の「チャランチン」は、熱に弱いため加熱しすぎると効果が薄れます。
生で食べるか軽く炒めたりゆでたりして、なるべく加熱時間を少なくすると良いでしょう。
種にも栄養たっぷり
にがうりの種には、体脂肪の分解を促す働きがあると言われている「共役リノール酸」が多く含まれています。
フライパンで少し焦げ目が付くくらいに香ばしく炒ると、皮ごと食べられます。子供のおやつやビールなどのおつまみにぴったりです。
保存法
新鮮な素材の見分け方は、新鮮なにがうりは、緑色が濃く、表面のゴツゴツとした隆起がつぶれずに密集しています。
また、にがうりは乾燥に弱いため、湿らせた新聞紙に包むか、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存するようにすると、約1週間程持ちます。
