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キッチン豆知識
最近の住宅設備で人気の「システムキッチン」の概要や構造についてご紹介します。
「システムキッチン」とは、流し台や調理台、コンロ、収納スペースといったパーツを組み合わせ、「ワークトップ」と呼ばれる一枚板の天板をのせてひとつにした一体型のキッチンのことを言います。

「システムキッチン」は、昭和40年代の高度経済成長期にヨーロッパから輸入され、日本の住宅に合うようにアレンジされました。
キッチンでの作業に必要な流し台や調理台、コンロ、台所用品や食器・食品の収納、調味料入れなどの設備・収納を、キッチンの空間に合わせて配置した台所設備です。
今では一般的な住宅に普及し、最近では、食器洗浄乾燥機や浄水器などの設備をビルトイン(あらかじめ収納家具や設備機器が建物の構造部分と一体化するように設置されていること)した多機能なものや、天板(ワークトップ)や収納(キャビネット)の扉を、手入れのしやすいタイプにした商品もあります。
「システムキッチン」は、収納(キャビネット)、ワークトップ(天板)や収納部品・取付部品などの部材・部品に、シンク(流し台)・加熱調理機器などの基本機器を組み合わせて一体化した構造になっています。
システムキッチンの主な構成材の一覧
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- 基本部材
- 収納(キャビネット)、ユニット収納、ワークトップ(天板)、不燃パネル
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- 基本機器
- シンク(流し台)、水栓、浄水器、食器洗い乾燥機、加熱調理機器、換気用機器、生ゴミ処理装置、手元灯、足元温風機、冷凍冷蔵庫
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- 周辺部材
- 食器収納庫(カップボード)、カウンター式食卓(ダイニングシステム)、床下収納庫、間仕切り(パーティションシステム)
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- 周辺機器
- 照明器具、給湯機器、ワインセラー
システムキッチンの最適な高さ
システムキッチンの高さは、使う方の身長によって決まります。疲れにくく最適なワークトップの高さは「(身長÷2)+5cm」と言われています。

ワークトップ(天板)の種類と違い
ワークトップ(天板)には「ステンレス」と「人造大理石」があります。
「ステンレス」はSUS304という丈夫なステンレス板を用い、シンク(流し)とワークトップ(天板)が溶接されて継ぎ目の目立たない一体構造に仕上げられています。サビにくく、耐熱性、耐汚染性、耐久性に優れています。
「人造大理石」は、ポリエステル系とアクリル樹脂系に大別され、製法も一体成形型と接合型とに分けられます。落ち着いた質感と高級感があり、意匠性に優れています。
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- ステンレス天板
- ◆最高級ステンレスSUS304を使用し、厚みも最高クラスの1.0mm(ラウンドエンボスは0.8mm)という丈夫な板を用いて流しと天板を溶接した一体成形のため、頑丈で耐久性に優れている。
- ◆ステンレスの特長として、サビにくい、熱や薬品に強い、変質や汚れに強いなど、耐汚染性に優れている。
- ◆熱い鍋類を直接置くことが可能なため、キッチン作業の使い勝手が良く実用的である。
- ◆価格は、人造大理石に比べて安価である。
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- 人造大理石天板
- ◆ポリエステル系とアクリル樹脂系に大別され、製法も一体成形と接合型に分けられる。
- ◆割れや欠けに対する強度はステンレスと比べると劣るが実用的には問題なく、表面に傷も付きにくく、汚れも落としやすいため、耐傷性や耐汚染性に優れている。
- ◆価格はステンレスに比べて高価である。