お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
バルコニーやベランダで食材を育てよう
植物を育てることを楽しむガーデニング。そこに「食べる」喜びが加わったら、楽しさは2倍になりますよね。自分で育てた新鮮な野菜が毎日のお料理を彩る、そんな素敵なキッチンガーデンを始めてみませんか?

キッチンガーデンとは、バルコニーに置いたプランターを使って、食物を栽培することを言います。庭がなくても手軽に栽培でき、毎日の食卓で採れたての野菜を楽しむことができます。草むしりの手間もいらず、毎日水やりができるのがキッチンガーデンのメリットです。
初めてキッチンガーデンをするなら、ほうれん草・春菊・葉ダイコン・ニンジンなど、種から育てられて、あまり手がかからない野菜を選ぶと良いでしょう。少し早めに収穫するのが、おいしく食べるコツです。
日当たりを好む野菜 | ナス・
ピーマン・
キュウリ・
インゲン・
トマト・
ニンジン・ 大根・ ラディッシュ・ タマネギ・ ブロッコリー など |
---|---|
多少の日陰でも育つ野菜 | 三つ葉・ 春菊・ ほうれん草・ 青じそ など |
夏に涼しい所を好む野菜 | 菜類全般・
ジャガイモ・
ニンジン・
ニンニク・
ラッキョウ・ クレソン・ パセリ・ セロリ・ ミント・ 三つ葉・ ワケギ・ 春菊・ エンドウ・ ソラマメ・ カリフラワー・ ブロッコリー・ イチゴ など |
キッチンガーデンの環境
キッチンガーデンをするためには、最低限植物が育つための環境が大切になります。
まず、1日4時間以上の日当たりが必要です。全般的には、夏は涼しい所を好むため、日差しが強い夏のバルコニーでは、すだれやよしずなどで日よけをします。
風通しと乾燥も重要なポイントになります。賃貸マンションなどでは上の階ほど、風が強くなるため、風よけのパネルなどを取り付けましょう。また、バルコニーは乾燥しやすいので、度々散水をするなどして乾燥を防ぎます。

野菜作りの基本
- 鉢・プランター
- カブ・ニンジン・ダイコンなどの根菜類は、底の深いプランターを使います。土をたっぷり入れることができる、熱の吸収が良い黒いビニール袋もおすすめです。
ナス・インゲン・ピーマンなどの実を食べる野菜は、根が十分に成長しないと実が付きにくいので、大きめの鉢で一本立ちにして育てましょう。
適度な保温力がある発泡スチロールの箱も、野菜作りに向いています。
- 水やり
- 最低でも1日1回、水をやります。また1週間に1回は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりあげましょう。
- 土作り
- 腐葉土に、バーミキュライト・赤玉土・高度化成肥料を適量混ぜて土を作ります。
夏野菜を育てるときは、野菜が大きくなったとき倒れないように、赤玉土を多く配合して土を重くします。水やりで土が流出し、根元がぐらついてきたら新しい土を根元に足しましょう。
- 肥料の与え方
- 基本的に、実のなる野菜にはたっぷり肥料をやりましょう。置肥として顆粒や粒状の肥料をプランターの隅に置きます。
肥料は液肥がおすすめです。薄めて頻繁に与えましょう。ただし、やりすぎは根を痛めるので注意が必要です。もし、葉色が異常に濃くなった場合は、肥料のやりすぎのサインです。
トマト・ナス・キュウリなど、次々に実がなる野菜には長期間効く肥料を与えます。
ベランダ菜園に向いている育てやすい野菜を、いくつか紹介します。

ナス
植え時は5月頃。葉が5~6枚程度、葉色が濃く、がっちりした苗を選びましょう。プランターに約40cm間隔で苗を植えます。
収穫は6月頃から行ないます。7月には枝葉を剪定しましょう。
トマト
植え時は5月頃。葉が8枚程度、茎が太く、根に土がたくさん付いた苗を選びましょう。プランターに約40cm間隔で支柱を立て、支柱のもとに苗を植えます。
収穫は7月頃から。生育期はアブラムシの駆除に力を入れます。
ニンニク
植え時は9月頃。ニンニク1個を皮付きのまま1片ずつばらします。
芽を上にして深さ約5cm、約10cm間隔で植えると、約1ヵ月で茎葉が伸びます。茎葉が枯れたら収穫します。
ピーマン
植え時は5月の中下旬頃。苗は第一花が開く直前で、葉数が7~8枚程度の苗を選びましょう。
植え付ける間隔は約40cm。最初に付いた実を数回若取りすると、そのあとの生育が良くなります。収穫期間は6月~10月頃までに行ないます。