お役立ち情報
料理やキッチンに関する豆知識や裏ワザなどをご紹介します。
ブランド食材
食のスタイルが多様化する中で、食材・食品へのこだわりも高くなっています。食品・食材に示された生産地や品種などは、こだわりを示すひとつの指標となり、おいしさや安全性を伝える上で大きな情報になります。これが付加価値となり、「ブランド食材」としてひとつのステータスを確立しています。ここでは、特許庁や都道府県が認定している、日本固有のブランド食材を品目別に紹介します。
※表記は公的機関に登録されているもの、生産者が公表している名称となります。

名古屋コーチン(なごやこーちん)愛知
愛知県在来の地鶏と中国産の鶏「バフコーチン」を交配させて改良された品種が、そのままブランド名になっています。
赤みを帯びた肉は弾力性があり、脂肪分には適度な香りがあって鶏肉の最高級と言われています。
解放された鶏舎で植物性の配合飼料を使うことで、余分な脂肪がなく引き締まった肉ができあがります。

比内地鶏(ひないじどり)秋田
比内地鶏は、比内地方で古くから飼育されていた比内鶏を食用に改良したものです。比内鶏は繁殖力が弱く、昭和初期に激減したため天然記念物に指定され、食用が禁止されました。
おいしい肉を再び復活させるために開発されたのが比内地鶏で、弾けるようなやわらかさと独特の風味が人気を高めています。

鹿児島黒豚(かごしまくろぶた)鹿児島
体の6ヵ所に白い毛を持つ「六白」と呼ばれる鹿児島県の黒豚を、サツマイモで育てたものがブランドとして認可されています。
脂肪分が溶け始める融点が高いため、肉質はこってり感がなくさっぱりした食感で、しゃぶしゃぶでもアクがあまり出ません。
サツマイモの効果で甘みがあり、タンパク質やビタミンB1が豊富な、ヘルシーな豚肉です。

平牧三元豚(ひらぼくさんげんとん)山形
山形県の牧場が、3つの異なる品種を交配して独自に開発したブランド豚肉です。食肉用の豚の多くは複数の品種による交雑種で、品種改良が積極的に行なわれていますが、その先駆けとなった食肉です。
雪のような真っ白い脂身はあっさりしており、赤身は弾力があってやわらかいという特長があります。
飼育の方法や環境、流通、販売まで一貫した安全管理が施され、消費者に安心と信頼を提供しています。

やんばる島豚(やんばるしまぶた)沖縄
沖縄在来種の島豚と外国種を交配して作られた、沖縄産のブランド肉です。
沖縄では、豚肉は重要な食材のひとつで、長寿や健康維持に効果があるとされています。
自然水と化石サンゴや海草を配合した飼料で育てられた肉には、脂身が多いもののクセを感じさせないあっさりした味に仕上げられます。
コレステロール値が一般の豚肉と比べて4分の1と低く、野菜との相性も良いため多くのメニューで使用されます。