こんにちは。料理家の野上優佳子です。
秋も深まり、朝夕はとても冷え込みます。
私は寒がりなので、朝一番の温かいお茶が、今年も欠かせない時期になってまいりました
皆さんは、「十日夜」という言葉を聞いたことがありますか?
十五夜や十三夜は聞いたことがありますが、十日夜はあまりなじみがない言葉かもしれません。
主に東日本で使われる言葉で、旧暦10月10日の夜に行なわれる、いわば収穫祭の一種
稲刈りが終わり、稲作の守護神「田の神」が山に帰るのを見送る行事です。
ちなみに西日本では、同じような風習があり「亥の子」と呼ばれています。
全国各地におもしろい風習があるのですが、なぜかダイコンとの関わりを持つものが多い。
北陸地方では、「ダイコンの年取り」と言われるものがあり、この日はダイコン畑に入ってはいけないと言われるそう。
その一方で、埼玉の狭山地方などでは、10日の前夜(9日の夜)に藁鉄砲で地面を叩くと、畑を荒らすネズミやモグラを追い出し、ダイコンはその音で驚いて急に大きくなるから翌日からがダイコンを収穫するといい、という話もあったりするので、なかなか興味深いです。
さて今回は、その旬のダイコンを使ったレシピをご紹介します。
旬のおいしいダイコンをたっぷりいただく、黒ゴマたっぷりのナムルです
香りよく仕上げる決め手は、ゴマを乾煎りしてからすりばちですること、そして熱々のごま油!ぜひお試しくださいね