こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
2018年も残すところ1ヵ月を切り、日本では平成最後の師走となりました

さて、本日は「2018年に韓国で流行した食べ物」を4つ、ご紹介します。

ソトックソトックという名前の由来は「ソ=ソーセージ、トック=餅」から生まれました。韓国で昔からある、餅のみの串焼きに、ソーセージを加えた、アレンジバージョンです。
サービスエリアでの人気屋台料理で、この串焼きを食べるために、ドライブをするという方も、いらっしゃるそうですよ


韓国で半熟卵を使う料理が、ほぼ無い中でのブーム到来でした

半熟に茹でた卵の殻をむき、しょうゆ、砂糖、ニンニク、みじん切りネギ、みじん切り唐辛子、すりゴマなどを合わせ、たれに一晩漬けます。
そのまま食べてもおいしいですし、ご飯の上に味付け半熟卵をのせ、香り付けでゴマ油をかけて、混ぜ合わせるのが韓国スタイルとなっています


お酒のおつまみとして、昔から食べられている伝統的な韓国料理で、スナックとしても販売されています。韓国では、人気タレントがテレビ番組で紹介したことにより、ブームとなりました

パリパリした食感と、海苔の風味と香ばしさが、あとをひくおいしさです

手作りで作る場合は、海苔に米糊(こめのり)を塗って乾燥させたあと、サラダ油で揚げます。完成するまで3日ほど必要とし、とても手間のかかる伝統的なおつまみです




日本でもお馴染みのホルモン(小腸)焼きです

韓国は専門店も多く、幅広い年代に昔から愛され続けている料理です

2018年、特に注目を浴びた理由は、やはり有名タレントがコプチャンをおいしそうに食べる姿から、火が付きました
なかでも、辛いたれで味付けされた韓国のホルモンは、ご飯もお酒も進み、ついつい食べ過ぎてしまいます・・・


ですが、機会があれば皆さんにも一度、召し上がって頂きたいです


今回は韓国料理を中心にヒットした物をご紹介しましたが、2018年は日本料理や洋菓子もブームとなりました。韓国も食が多様化してきており、とても面白いです


さて、本日のレシピは「ソーセージと餅の串焼き(ソトックソトック)」です。
おやつにも、お酒のおつまみにもオススメです

一度お試し下さい


こんにちは。
野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
今回は、びっくりする
ような「おから」の活用法をお伝えしたいと思います
それは、豚の角煮の下ゆでに使うこと
おからを加えて下ゆですると、脂控えめのやわらかな角煮に仕上がるのですよ。

豚の角煮は、家庭で一から作るには手間のかかる料理ではないでしょうか?
赤身と脂身が折り重なった豚バラのかたまり肉は、短時間で一気に火入れしただけだと赤身はパサパサ、脂はギトギトになってしまい扱いが難しいのです。
かたまり肉を調理するときは、下ゆでして肉の繊維をやわらかくし、脂身から余分な脂を落としてゼラチン質を引き出すのがおいしく作るコツ
しかし、下ゆでするだけで半日かかったり、圧力鍋を活用したりといつも以上に頑張る必要が……
そんなとき、沖縄料理では、豚バラ肉をおから入りの水で下ゆでして、お肉をやわらかくするという話を聞き、さっそく試してみました。
そうしたら、本当に赤身はやわらかくジューシーに、脂身はプルンとした食感になったのです!
個人的ではありますが、おからを加えた下ゆでには、いくつかメリットがあると感じました
1.余分な脂を吸う
湯に流出した脂分をおからがキャッチして放しません。
一度吸着した脂は、お湯に戻ることがないため、脂感の少ない仕上がりになるようです
2.水分の蒸発を防ぐ
おからが落とし蓋のような役割を果たし、水分の過剰な蒸発を防いでくれます。
下ゆで中、いつの間にか水位が減ってしまう失敗を回避しやすくなるように感じました
そして、廃棄されるおからの有効活用法をまたひとつ知ることができて、満足感がありました。
そこで今回は、「おからで下ゆで豚角煮」をご紹介します
おからは、生おからでも水で戻した乾燥おからでもどちらでもOKです。
お肉の重さの半量のおからを加え、じっくりと下ゆでをしましょう。
下ゆでしたら、必ず流水でおからを洗い流してから、味付けの工程へ移って下さいね。
箸がすっと通るくらいにやわらかく、トロリとした脂身、ホロリと崩れる赤身のおいしさをぜひお試し下さい

野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
今回は、びっくりする


それは、豚の角煮の下ゆでに使うこと

おからを加えて下ゆですると、脂控えめのやわらかな角煮に仕上がるのですよ。

豚の角煮は、家庭で一から作るには手間のかかる料理ではないでしょうか?
赤身と脂身が折り重なった豚バラのかたまり肉は、短時間で一気に火入れしただけだと赤身はパサパサ、脂はギトギトになってしまい扱いが難しいのです。
かたまり肉を調理するときは、下ゆでして肉の繊維をやわらかくし、脂身から余分な脂を落としてゼラチン質を引き出すのがおいしく作るコツ

しかし、下ゆでするだけで半日かかったり、圧力鍋を活用したりといつも以上に頑張る必要が……

そんなとき、沖縄料理では、豚バラ肉をおから入りの水で下ゆでして、お肉をやわらかくするという話を聞き、さっそく試してみました。
そうしたら、本当に赤身はやわらかくジューシーに、脂身はプルンとした食感になったのです!
個人的ではありますが、おからを加えた下ゆでには、いくつかメリットがあると感じました

1.余分な脂を吸う
湯に流出した脂分をおからがキャッチして放しません。
一度吸着した脂は、お湯に戻ることがないため、脂感の少ない仕上がりになるようです

2.水分の蒸発を防ぐ
おからが落とし蓋のような役割を果たし、水分の過剰な蒸発を防いでくれます。
下ゆで中、いつの間にか水位が減ってしまう失敗を回避しやすくなるように感じました

そして、廃棄されるおからの有効活用法をまたひとつ知ることができて、満足感がありました。
そこで今回は、「おからで下ゆで豚角煮」をご紹介します

おからは、生おからでも水で戻した乾燥おからでもどちらでもOKです。
お肉の重さの半量のおからを加え、じっくりと下ゆでをしましょう。
下ゆでしたら、必ず流水でおからを洗い流してから、味付けの工程へ移って下さいね。
箸がすっと通るくらいにやわらかく、トロリとした脂身、ホロリと崩れる赤身のおいしさをぜひお試し下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
スーパーなどで一年を通して手に入るタチウオは、7〜11月頃が旬です。
タチウオは傷みやすい魚ですが、新鮮な物は刺身でも食べられます。
先日も、皮目だけをあぶって食べたところ、とろけるようなおいしさでした

韓国でも、季節を問わず食べられるタチウオ。
一般的な調理方法は、塩焼きや唐辛子で味付けした煮付けです
首都ソウルの南大門市場(ナンデムンシジャン)には、専門店が密集するタチウオ横丁があり、早朝から夜まで賑わっています
韓国の中でもタチウオ料理で有名なのが、韓国最南端の島・済州島(チェジュド)です。本土の食文化とは少し違い、タチウオ料理も目を見張るものがありますので、いくつかご紹介します。
刺身
その日に釣り上げられた新鮮な物が手に入るため、生で食べられます。
わさびじょうゆの他、酢コチュジャンで頂くのが韓国スタイル。魚の生臭さが和らぎます
スープ
ぶつ切りにしたタチウオ、カボチャ、白菜、青唐辛子を一緒に煮込んでスープ仕立てに
見た目は赤くないので辛そうには見えませんが、青唐辛子のピリリとした辛さが舌に伝わります。
野菜とタチウオの旨みが相まって、すっきりしながらも深みのある味わいです。
塩焼き
王道の塩焼きは、お店によっては、一本丸ごと焼いた物が出され、その存在感に圧倒されますよ。
お店の方が食べやすくほぐしてくれた物を、取り分けて頂きます
煮付け
塩焼きと同じように、一本丸ごと煮付けた物がステンレスの容器に入れられて出されることがあります。中には、一緒にアワビを煮込んだ贅沢な一品も
ひとつの料理を皆で囲んで食べるのが韓国流ですから、大人数のときは塩焼きと煮付けの両方を楽しむようです
韓国では、大人数で食事をするからこそ、一度の食事で色々な物が食べられます。特に済州島はその慣習が色濃く残っているようなので、済州島へ旅行するなら、4人位で行くのがおすすめです
さて今回のレシピは、「タチウオのスープ」をご紹介します。
どなたでも食べやすいように、刺激の強い青唐辛子は使っていませんが、辛い料理が好きな方はお好みで入れても良いでしょう。
タチウオは小骨の多い魚です。食べるときは、骨に気を付けて下さいね!

スーパーなどで一年を通して手に入るタチウオは、7〜11月頃が旬です。
タチウオは傷みやすい魚ですが、新鮮な物は刺身でも食べられます。
先日も、皮目だけをあぶって食べたところ、とろけるようなおいしさでした


一般的な調理方法は、塩焼きや唐辛子で味付けした煮付けです

首都ソウルの南大門市場(ナンデムンシジャン)には、専門店が密集するタチウオ横丁があり、早朝から夜まで賑わっています

韓国の中でもタチウオ料理で有名なのが、韓国最南端の島・済州島(チェジュド)です。本土の食文化とは少し違い、タチウオ料理も目を見張るものがありますので、いくつかご紹介します。

その日に釣り上げられた新鮮な物が手に入るため、生で食べられます。
わさびじょうゆの他、酢コチュジャンで頂くのが韓国スタイル。魚の生臭さが和らぎます


ぶつ切りにしたタチウオ、カボチャ、白菜、青唐辛子を一緒に煮込んでスープ仕立てに

見た目は赤くないので辛そうには見えませんが、青唐辛子のピリリとした辛さが舌に伝わります。
野菜とタチウオの旨みが相まって、すっきりしながらも深みのある味わいです。

王道の塩焼きは、お店によっては、一本丸ごと焼いた物が出され、その存在感に圧倒されますよ。
お店の方が食べやすくほぐしてくれた物を、取り分けて頂きます


塩焼きと同じように、一本丸ごと煮付けた物がステンレスの容器に入れられて出されることがあります。中には、一緒にアワビを煮込んだ贅沢な一品も

ひとつの料理を皆で囲んで食べるのが韓国流ですから、大人数のときは塩焼きと煮付けの両方を楽しむようです

韓国では、大人数で食事をするからこそ、一度の食事で色々な物が食べられます。特に済州島はその慣習が色濃く残っているようなので、済州島へ旅行するなら、4人位で行くのがおすすめです

さて今回のレシピは、「タチウオのスープ」をご紹介します。
どなたでも食べやすいように、刺激の強い青唐辛子は使っていませんが、辛い料理が好きな方はお好みで入れても良いでしょう。
タチウオは小骨の多い魚です。食べるときは、骨に気を付けて下さいね!

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では真夏の三伏(さんぷく)日に、サムゲタンを食べて夏バテ予防することを、以前お伝えしました
(「参鶏湯(サムゲタン)で夏を乗りきる!」興味のある方は、読んでみて下さいね!)
サムゲタンは、内臓を取り出した若鶏の腹に、高麗人参やもち米、ニンニク、なつめなどを詰めてじっくり煮込んだ鶏料理
韓国名のまま日本でも浸透した料理なので、どんな料理かご存知の方も多いことでしょう
今回は、韓国の史料の記述から推察される鶏料理の歴史に沿って、サムゲタンがいつ頃生まれたのかご紹介します

李氏朝鮮時代(1392〜1910年)に一番多かった家畜が鶏だったため、当時から鶏料理はバラエティに富んでいました。
1670年頃に編纂(へんさん)されたハングル初の料理書「飲食知味方(ウンシクティミバン)」では、鶏肉料理の調理法として「鶏は肉がくずれる程煮込み、肉を具に使う」と記されています
1766年に書かれた「増補山林経済(チュンボサンニムキョンジェ)」では、雌鶏のお腹に様々な具と香辛料を詰めて水からゆでたあと、ゴマ油としょうゆを加えて蒸し煮にする「軟鶏蒸(ヨンゲチム)」の記述が見られます。
そして、1795年に刊行された22代王・正祖(チョンソ)の生母の還暦祝いを記した「園幸乙卯整理儀軌(ウォネンウルニョチョンニイクェ)」に、ひな鶏をじっくり水煮した「軟鶏白熟(ヨンゲペクスク)」と言う料理が登場します
この軟鶏白熟が、サムゲタンの原型と考えられています
白熟(ペクスク)は現在でもよく食べられている料理で、サムゲタンとの主な違いは、ゆでた鶏肉のスープを利用して粥を作り、丸鶏と粥を別々に盛り付けて出す点です。
ちなみに、サムゲタンと言う名前は朝鮮時代には存在せず、一般的な呼び名になったのは1950年代のこと
一部の裕福な家庭で、白熟に高麗人参の粉末を入れて食べられていましたが、いつしかお店で販売されるメニューになり、当初は「ケサムタン(鶏参湯)」と呼ばれていました。
そのあと、冷蔵庫の普及によって食材の保存が容易になると、高麗人参も乾燥物や生の物が使用されるようになりました。
高麗人参入りの料理と強調するために、高麗人参を指す「参」が頭に押し出され「サムゲタン(参鶏湯)」と言う料理名になったのです
サムゲタンは滋養強壮に良い料理。
使う食材はどれも体を芯から温めてくれるので、サムゲタンを食べて、冷房で冷え切った体を労わってはいかがでしょうか
さて今回は、「丸鶏のサムゲタン」をご紹介します。
高麗人参や丸鶏は、韓国食材のスーパーなどで手に入りますよ。
一見調理が難しそうな丸鶏ですが、しっかりとお腹の部分の下処理をすれば、あとは煮込むだけで本格的なサムゲタンが作れます
ぜひお試し下さい

韓国では真夏の三伏(さんぷく)日に、サムゲタンを食べて夏バテ予防することを、以前お伝えしました

(「参鶏湯(サムゲタン)で夏を乗りきる!」興味のある方は、読んでみて下さいね!)
サムゲタンは、内臓を取り出した若鶏の腹に、高麗人参やもち米、ニンニク、なつめなどを詰めてじっくり煮込んだ鶏料理

韓国名のまま日本でも浸透した料理なので、どんな料理かご存知の方も多いことでしょう

今回は、韓国の史料の記述から推察される鶏料理の歴史に沿って、サムゲタンがいつ頃生まれたのかご紹介します


李氏朝鮮時代(1392〜1910年)に一番多かった家畜が鶏だったため、当時から鶏料理はバラエティに富んでいました。
1670年頃に編纂(へんさん)されたハングル初の料理書「飲食知味方(ウンシクティミバン)」では、鶏肉料理の調理法として「鶏は肉がくずれる程煮込み、肉を具に使う」と記されています

1766年に書かれた「増補山林経済(チュンボサンニムキョンジェ)」では、雌鶏のお腹に様々な具と香辛料を詰めて水からゆでたあと、ゴマ油としょうゆを加えて蒸し煮にする「軟鶏蒸(ヨンゲチム)」の記述が見られます。
そして、1795年に刊行された22代王・正祖(チョンソ)の生母の還暦祝いを記した「園幸乙卯整理儀軌(ウォネンウルニョチョンニイクェ)」に、ひな鶏をじっくり水煮した「軟鶏白熟(ヨンゲペクスク)」と言う料理が登場します

この軟鶏白熟が、サムゲタンの原型と考えられています

白熟(ペクスク)は現在でもよく食べられている料理で、サムゲタンとの主な違いは、ゆでた鶏肉のスープを利用して粥を作り、丸鶏と粥を別々に盛り付けて出す点です。
ちなみに、サムゲタンと言う名前は朝鮮時代には存在せず、一般的な呼び名になったのは1950年代のこと

一部の裕福な家庭で、白熟に高麗人参の粉末を入れて食べられていましたが、いつしかお店で販売されるメニューになり、当初は「ケサムタン(鶏参湯)」と呼ばれていました。
そのあと、冷蔵庫の普及によって食材の保存が容易になると、高麗人参も乾燥物や生の物が使用されるようになりました。
高麗人参入りの料理と強調するために、高麗人参を指す「参」が頭に押し出され「サムゲタン(参鶏湯)」と言う料理名になったのです

サムゲタンは滋養強壮に良い料理。
使う食材はどれも体を芯から温めてくれるので、サムゲタンを食べて、冷房で冷え切った体を労わってはいかがでしょうか

さて今回は、「丸鶏のサムゲタン」をご紹介します。
高麗人参や丸鶏は、韓国食材のスーパーなどで手に入りますよ。
一見調理が難しそうな丸鶏ですが、しっかりとお腹の部分の下処理をすれば、あとは煮込むだけで本格的なサムゲタンが作れます

ぜひお試し下さい

