料理家の先生がつづるお料理ブログ

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「料理ブログ」では、料理の専門家による料理に関する豆知識や季節の食材などをご紹介しております。
また、ナスラックKitchenには多くの料理レシピを掲載していますので、ブログと合わせてご覧下さいね!

カテゴリ別:キッチン・調理器

たんぱく質の豊富さから「畑の肉」とも呼ばれる大豆。ここ最近、環境にも健康にも優しい植物性たんぱく質への関心が高まっており、肉に良く似た食感と味を持つ大豆ミートが肉の代わりになる食品として注目を集めています。
そこで今回の料理ブログでは大豆ミートでつくねを作りたいと思います。

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大豆ミートは大豆からできていることは知っていても、どうやって使えば良いのか・どんな味がするのかなどは知らない人も多いのではないでしょうか。
そこで簡単に解説をしておきましょう。

大豆ミートは、大豆の油分を搾油し、過熱加圧・高温乾燥させて作った物のことです。
つまり、大豆から油分を絞った物から作っているのです。

大豆ミートは乾燥タイプ・水に戻してあるレトルトタイプ・調理済みの冷凍タイプがあります。
また、ミンチタイプ・ブロックタイプなど、料理に合わせた形にもなっているので、作りたい料理に合わせて選ぶようになっています。

■形状
乾燥タイプ:水やお湯で戻してから調理する。日持ちするのでストックできる。
レトルトタイプ:水で戻した物。すぐ調理できる。
冷凍タイプ:温めればすぐ食べられる。

■形
ブロック:ごろっとしており、から揚げ・炒め物などに使う。
ミンチ:ひき肉のように細かく砕いてある。ひき肉料理と同じ感覚で使える。
他にもスライスタイプ・バラ肉タイプなど、各メーカーが切磋琢磨して商品開発をしているので、次々といろんな大豆ミートが誕生しています。

料理や食事のスタイルに合わせて、お好きな物を選んで下さい。

次に食感ですが、茹でた大豆・豆腐などと比べるとしっかりとした弾力があり、肉顔負けの噛み応えがあります。食べてみると大豆の風味が感じられるのですが、しっかりめの味付けをすることで肉っぽく味わえるようになっています。
物によっては「まさに肉!」といった代物を作ることもできます。

では、実際に使ってみましょう。

今回は戻し方が簡単な乾燥ミンチタイプの大豆ミートを使って、つくねを作ります。
乾燥大豆ミートは芯までしっかりと戻すのがポイントです。
たっぷりのお湯を用意して数分茹でます。茹で時間はメーカーによって変わってくるのでパッケージの表示を要確認です。

ここでもうひとつのポイントです。
茹でて戻しただけだと、大豆の匂いやえぐみが残っているので、しっかり水洗いしてあげる必要があります。何度か水を替えて絞ったら、最後にしっかりと水気を絞ってあげましょう。水気が残っていると、水っぽい仕上がりになってしまいます。

今回はつくねを作るのですが、大豆ミートは粘りけがないので、つなぎを用意してあげましょう。
ここでは木綿豆腐と片栗粉を使いますが、つなぎのおかげで大豆ミートがひとまとまりになりやすくなり、やわらかくてもっちりとした食感のつくねに仕上げることができます。

味付けはしょうゆベースの甘辛味にして、しっかりめの歯ごたえの大豆ミートと豆腐のやわらかさが混在したヘルシーなつくねが完成です。
食べごたえのある仕上がりなので、ぜひ試して頂けたらと思います。

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レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で大豆ミートつくねのレシピをチェック!

江戸野 陽子先生

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。

日本では相変わらず韓国料理ブームが続いていますが、この料理ブログでも多くの方に韓国料理のレシピをご覧頂いているようです。

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ブームで象徴的なのは、韓国語の料理名がそのまま日本で知られることが多くなったことですね。例えばプルコギ、サムギョプサル、チヂミなどがありますが、飲食店でこれらを食べようと思うと2人前以上で頼む必要があります。

当然、韓国でも2人前以上が当たり前で、食事は必ず友だちや家族、恋人や仕事仲間と一緒に楽しむという文化でした。それが、近年ちょっと事情が変わってきて、一人で気兼ねなく食事をする人も現れました。と言うのも、その背景には韓国で一人暮らしの方が急増しているからなのです。

韓国ドラマがお好きな方はご存じだと思うのですが、ドラマで見るような大所帯で食卓を囲むという日常は、中でもソウルでは少なくなったのです。

この食事情の変化を受けて、韓国で生まれた造語が「一人ご飯」の「ホンパプ」です。ホンは韓国語の「ホンジャ(一人)」から頭2文字を取り、「パプ(ご飯)」を付けたのです。

また、ホンパプから派生して一人でお酒を飲むことは「ホンスル」と言います。スルがお酒という意味です。

そこで、韓国の飲食店の一部では、一人で食事ができるようなシステムやメニューを取り入れるようになりました。

私が昨年ソウルを訪れたとき、ランチで入ったお店がまさに一人ご飯にぴったりなシステムとメニュー構成。注文や会計がセルフレジなので、友だちと一緒に行ったとしても、自分が食べたい物を選べます。

メニューを見て驚いたのが一人用の渡りガニのしょうゆ漬け(カンジャンケジャン)定食があったこと。

カンジャンケジャンと言えば、数人でシェアして食べるのが当たり前でしたが、このお店では一人分の量になっていました。

そして、店内を見渡してみると、一人ご飯をしている方が思いの外多かったです。

ひと昔前は、一人ご飯をしていると寂しい人と周りから見られていましたが、今ではホンパプ文化が定着しているのだなと感じました。

韓国の中でもソウルは、食文化の変化が激しい街。次の訪韓でもどんな風景が見られるのか楽しみです。

それでは最後にレシピをご紹介致します。韓国では2人前でしか頼めなかったプルコギをパンと組み合わせた「プルコギサンド」です。

韓国でプルコギのアレンジ料理と言えば、のり巻きのキンパ、ラーメン、丼、ピザ、そしてサンドイッチも多いです。アレンジしやすい料理ですね。

今回のプルコギサンドはブログの記事に合わせて1人前のレシピにしましたので、ご自宅で一人ご飯を楽しんで下さい。

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本田 朋美先生

こんにちは、管理栄養士 吉田由子です。

今回の料理ブログは、卵の旬、卵と玉子の違い、卵の栄養価、卵の価格高騰の理由など、身近でありながらも話題になっている食材「卵」についてご紹介します。ご飯のおかずにピッタリの卵の簡単レシピも紹介していますので、ぜひ最後までお読み下さいね。

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【卵の旬】
「卵」は年中安定して市場に出回っており、スーパーなどでいつでも手に入る食材ですが、実は「卵」にも旬があります。「卵」の旬は春です。

【卵と玉子の違い】
次に、卵と玉子の違いについてご紹介します。
諸説ありますが、1文字で記される「卵」は、生き物の卵を指します。
鳥だけでなく、魚や虫の卵も1文字の「卵」と書きます。
一方、2文字の「玉子」は、食用の物を指します。
例えば、加熱前の物は「生卵」「卵かけご飯」、加熱された物は「玉子焼き」「玉子丼」といった具合に分けられることが多いようです。

【卵の栄養価】

卵は、良質なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれており、ビタミンCと食物繊維以外のほとんどの栄養素を摂取することができることから、完全栄養食品と呼ばれています。
卵に含まれるたんぱく質は、たんぱく質を構成するアミノ酸の中でも体内で作ることができない9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれています。

一方で、卵の食べ過ぎは生活習慣病などのリスクが高まると言われていましたが、厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で卵の摂取量と虚血性心疾患や脳卒中のリスクとの関連性はないとし、摂取制限を撤廃しています。

ちなみに、殻が褐色の卵の方が栄養価が高いという誤解があるようですが、卵の殻の色そのものは栄養価にも味にも影響がありません。殻が褐色の卵の方が生産量が少なく割高になるため、ブランド卵に褐色が多いことが原因で誤解が生まれたようです。

また、黄身の色の濃い卵も新鮮で栄養価が高いイメージがありますが、卵の黄身の色はカロテノイドという色素で、パプリカやマリーゴールドなどの色素が含まれる餌を用いて濃い黄身の色になるように飼育しています。よって、黄身の色が濃い物の方が栄養価が高いというのも誤解です。

【卵の価格高騰について】
今春は、物価の優等生と言われている「卵」が値上がりしています。
お菓子などの製造現場で製造がストップしたり、外食産業で卵を使ったメニューの販売停止などの混乱が起きています。

「日本鶏卵協会」がホームページで公表している相場情報を見ると、東京におけるMサイズの標準取引価格は1kgあたり340円(2023年3月17日現在)で、これは10年前よりも100円以上値上がりしています。
過去の卵の相場を調べてみると1993年以来最高水準にあると言えます。
スーパーでは、Mサイズ1パックが200円を超える価格で売られています。少し前までは100円台で買えていたはずなのに・・・とガッカリする方が多いのではないでしょうか。

物価が上がる原因は需要に対して供給が減少しているためですが、その原因はいくつかあります。鳥インフルエンザやトウモロコシなどの飼料の値上がりの影響が主な原因です。鳥インフルエンザの発生状況は世界各地に広がっており、鳥インフルエンザの殺処分の影響で卵の供給がかなり減少してしまいました。

世界中で卵が取り合いになっており、価格が高騰している状況です。
私たちは、卵を破棄することなくしっかりと使い切ることが大切です。

【卵の簡単レシピ】
今回は、卵を主役にした簡単レシピをご紹介しています。
卵を油揚げに入れてボリュームアップ!ご飯がすすむ味付けです♪
煮込む時間を長めにすればお弁当にもピッタリの「卵の袋煮」をぜひお試し下さい。

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出典:
・文部科学省 食品データベース
https://fooddb.mext.go.jp/ (2023.3.17)
・厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)  https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html (2023.3.17)
・農林水産省ホームページ 特集1 たまごのチカラ 
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1809/spe1_01.html (2023.3.17)
・日本養鶏協会ホームページ
https://www.jpa.or.jp/ (2023.3.17)
 

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吉田 由子先生

本日の料理ブログでは、最近目にする機会が多くなってきている「グルテンフリー」についてお伝えしたいと思います。
グルテンフリー食材は、専門店やカフェ以外のスーパーなどでも見かけるようになり、消費者ニーズの高さが伺われます。
グルテンフリーはグルテンを含む食品を摂取しない健康的な食生活として注目をされていますが、元々はグルテンを摂取することで不調が出てしまうセリアック病患者の食事療法として開発されたものでした。

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小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」というたんぱく質が含まれていますが、小麦粉に水を加えてこねると、たんぱく質同士が絡み合い「グルテン」ができあがります。
グルテンには生地をふっくらさせたり、弾力を持たせるなどの性質があり、パンをはじめとする小麦粉ベースの製品作りには欠かせない成分です。

しかしながら、グルテンに対して耐性のない人がグルテンを含む食品を食べ続けると頭痛や倦怠感などの体調不良を引き起こすことが分かってきました。
病気ではないため、見過ごされてきたこともあり、グルテンフリーの生活を始めたら体調が良くなる人もいることから、グルテンフリーの食生活が注目を集め始めました。

小麦製品はパスタやパン、お菓子類をはじめとして私たちの食生活には欠かせない食材のため、グルテンフリーの食生活を実践するとなるとなかなかハードルが高かったのですが、昨今、米粉を使った粉や麺類などが市場に出回ることで、食品選択の幅が広がりました。
パンを作るためのパン用米粉も開発が進み、以前は小麦粉を加えないとふっくらと仕上がらなかったパンが、今では米粉100%でパン作りが可能となりました。

そんな中、注目されているのがグルテンフリーのアジアの麺です。
米麺は血糖値を上げづらい低GIな麺としても注目されているので、日常食に取り入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アジアは米食文化をベースとする地域ですが、昔から米粉を使った麺が郷土食として食べられてきました。地域により、ビーフン、フォー、ライスパスタなど原料は同じ米粉ですが、製法の違いにより食感や食べ方の違う麺料理が編み出されてきました。

本日はそんな米麺の中からベトナムの麺「フォー」を使ったレシピをご紹介致します。
フォーは粘り気の少ないインディカ米をベースに作られる平たい米麺や麺料理のことを言います。ベトナムのフォーには主に鶏ベースの物と牛ベースの物があり、北と南では味付けや用いる食材が若干異なるため、食べ比べてみてもおもしろいですね。

本日ご紹介するレシピはフォーをサラダ感覚で食べる満足感のあるワンボウルレシピです。
フォーはゆで時間も短いので、忙しいときにもさっと作れて時短にも活用できる麺。
お好みの具を添えて、ぜひ、作ってみて下さい。

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竹内 ひろみ先生

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