こんにちは、料理家の野上優佳子です。
12月になり、寒さも本格的になってきましたね。
もうすぐ、冬至がやってきます
冬至とは、1年のうちでもっとも昼の時間が短い日で、毎年12月22日前後にやってきます。
日本全国、各地の差はありますが、例えば東京を例にとると、一番日照時間が長くなる夏至に比べ、4時間以上の差があります。
この日を境に日照時間が長くなっていくので、古代においてはこの日が新年の起点とされていました。
19年に1度訪れる、陰暦の11月11日が冬至にあたる日は特に吉日として、「朔旦冬至(さくたんとうじ)」という宮中行事の祝宴が執り行なわれたと言われています。
古代中国が起源となる自然哲学思想の「五行思想」、万物は木・火・土・金・水からなるという説は、日本のさまざまな慣習や行事とも密接に結びついています。
冬至につきものの、かぼちゃとゆず、どちらも黄色ですね
五行には四季に結びつく色があり、土は「黄」。
土は、植物が地面から芽吹くことに由来し、季節の変わり目を指します。
冬至と黄色には、実はそんな背景もあるのです。
さて、ゆずと言えばゆず湯が冬至の習わしですが、ゆずの旬を迎える今こそ、我が家はいろいろと保存食を作ります。
ゆずで自家製ポン酢を作ったり、ジャムを作ったり。
そしてもうひとつ、欠かせないのが、ゆず皮のはちみつ砂糖漬け。
これを熱湯で溶かせば「ゆず茶」になります。
作り方はとても簡単!みなさんも、ぜひ試してくださいね