こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
さて、大衆魚の王様で、「ひらき」は年間4億枚も食べられている魚の名前は何だと思われますか?
答えは、「鯵(アジ)」です。
今回は、夏に旬を迎える「鯵(アジ)」についてご紹介します。
写真は、アジ科の代表「真アジ」ですが、他にも「シマアジ」「ムロアジ」などが有名です。
「アジは味なり」という言葉が残っているように、旨みがあっておいしく、漁獲量が多いのでお安く手に入るという、まさに大衆魚の王様なんです
「アジ」には、良質のたんぱく質・ビタミンB1・タウリンが豊富に含まれています。
また、血液をサラサラにして脳の発達を助けてくれるDHAやEPAも豊富です。
アジといえば、「ひらき」や「塩焼き」というイメージでしたが、最近は流通が発達し、鮮度の良い状態で素早く市場に出回ることから、「刺身」「たたき」「カルパッチョ」など生の状態で食べるのが主流になってきているようです
今日ご紹介するレシピは、その名も「まご茶漬け」
房総半島の漁師料理なのですが、もともとは獲れたての魚を包丁も使わずに手でさばき、しょうゆやみそ、ネギなどを混ぜて食べる豪快な料理だったようです。
漁の合間に、まごまごせずに食べられる料理ということで、この名前が付いたといわれています。
また、あまりにおいしいので、遠い沖から「孫」のことを思い、「まごにも食べさせてやりたい」というやさしい想いから、この名前がついたともいわれています。ご家庭でもぜひお試しください