こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年も、そろそろ花粉が飛散するシーズンがやって来ますね……
何を隠そう私は、花粉症歴30年以上という全然うれしくないキャリアを持っているので、この季節は毎年花粉症に関する記事を書いているように思います。
花粉症は今や国民病と言われる程、発症する人が増えている病気です。
そこで今回は、花粉症患者の増加に伴い、近年増加傾向にある「果物アレルギー」についてご紹介します
「果物アレルギー」は、果物を食べたときに咳やじんましんが出るなどの全身に症状を伴う「即時型」と、口の中や喉の辺りに腫れやかゆみを伴う「口腔アレルギー症候群」の2つに分けられます。
「即時型」は、果物に含まれているアレルギーの原因たんぱく質(アレルゲン)が、胃や十二指腸で十分に分解されず、小腸で吸収されて血流に乗って全身を巡るため、症状が全身に現れます。
「口腔アレルギー症候群」は、口の中の粘膜に果汁が触れることによって、唇が腫れたり、口の中がかゆくなったりするなどの症状が出ます。
「口腔アレルギー症候群」は「即時型」とは違い、アレルギー原因物質は消化液で分解され、主に口の中だけでアレルギー反応が起こります。
花粉症の人が果物アレルギーを引き起こしやすいのは、アレルギー原因物質の構造が似ているためと言われています。
例えば、イネ科のブタクサにアレルギーのある人は、ウリ科のメロンやスイカ、ハンノキやシラカバにアレルギーのある人はバラ科のリンゴや桃、サクランボなどでアレルギー反応が出やすいことが分かっています
ちなみに、私自身も花粉症患者であり果物アレルギー患者でもあります
キウイフルーツやメロンで口の中がかゆくなる「口腔アレルギー症候群」です。
基本的にアレルギー症状の出る果物は避けるようにしていますが、ごくまれに高級メロンを食べる機会に恵まれたときなどは、かゆみを覚悟して頂くこともあります。
私のように「口腔アレルギー症候群」で症状が軽い場合は、食べるか食べないかを本人の意思で決めてもそれ程問題ないようです。ただし、果物アレルギーが「即時型」の場合は、命にかかわるアナフィラキシーショックを起こすこともあるため、アレルギーの疑いがある果物を食べるのは避けましょう。
果物を食べたときに、咳やかゆみなどの違和感がある方は、一度病院で検査を受けることをおすすめします
さて今回のレシピは、「リンゴのベニエ」をご紹介します。
ベニエとはフランス語で「揚げた生地」のこと。
リンゴにケーキ生地のような衣をまとわせて油で揚げたお菓子です。
「口腔アレルギー症候群」のアレルゲンは熱に弱いため、多くの場合、加熱した物ならアレルギーを気にせず食べることができますよ
ぜひお試しを