こんにちは、料理家の野上優佳子です
この時期にしか味わえない春の山菜が店頭に並んでいます
あれもこれもと目移りしますが、まずはフキノトウを使った甘味噌作りが我が家では毎年の恒例
ご飯のお供や、おにぎりの具、お酒
のつまみにも合うおいしいおかず味噌。
私が生まれた東北地方では、フキノトウを「ばっけ」や「ばんけ」と呼び、この料理は「ばっけ味噌」という名前で親しまれています。
まだ肌寒いながらも春の気配が感じられる初春に、ふと道端などにフキノトウを見つけると、春はそこまで来ているんだなぁと実感します
春の訪れを知らせてくれるばっけ味噌、作り方はとても簡単
フキノトウを刻んで炒め、みりん・砂糖・味噌と一緒に練り上げます。
フキノトウはアクが強いため、フキノトウ独特の風味がお好きな方はそのまま、抑えめにしたい方は下ゆでしたり、水に浸けたりしてアクを抜いてから炒めると良いでしょう
津軽の味噌は米麹を使った米味噌で、色が濃い目で塩分が少し高い中辛味噌。
フキノトウと味噌の割合、味噌の種類、砂糖の加減、そしてアクの抜き加減、それぞれの家庭でお好みの配合があり、ばっけ味噌の味は違います。
たまに道の駅などで市販されている物を買うと、自分が普段作っているばっけ味噌とは味が違って、ちょっと驚くこともあります
ちなみに、この甘辛味のおかず味噌は、フキノトウに限らず、みょうがや大葉、青唐辛子などの薬味野菜がたくさん手に入ったときによく作ります。
一度作ってみて、自分好みの味噌と甘さの加減を知っておくと、ジャムのように様々なバリエーションが楽しめますので、ぜひ試してみて下さい
という訳で、今回は「ばっけ味噌」のレシピをご紹介します
アクの抜き加減、味噌や甘さの加減は、お好みに合わせて調整してみて下さいね
春らなではの味覚をぜひお試し下さい