2012年9月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です
私たちがキッチンで当たり前のように使っている物が、他の文化圏ではとても珍しいということ、結構ありますね!
最近では、もう簡単に入手できるようになったかもしれませんが、今から10年以上前、アメリカに引越したばかりの頃に、日用品を買いに出かけたときのこと。
キッチン用品を買おうと思ってお店に出かけたら、まな板が売っていない
薄手のガラス製または木製の、小ぶりなカッティングボードと、中華料理店で見かける分厚くて丸い木製の物は売っているのですが、日本でよく使っていた、まな板がない
試しにガラス製の物を買ってみたら、当然小さいので十分に食材は切れないわ、包丁の刃がカチカチ当たってボロボロになるわで、使い心地の悪いことと言ったらこの上なく、ほとほと困ったのでした
その謎は、とある本を読んで解けました
文化人類学者の石毛直道氏の著書によれば 、東アフリカやアラブ、インド地域では、まな板での調理は一般的でなく、チベット系シェルパ族も、骨付き肉を切るとき以外は、まな板は使わない。
まな板文化形成には、「箸」で食事をすることと関連があるのだ、と。
なるほど確かに、海外の料理番組を見ると、日本ほど様々な食材を細かく切る作業はありません。
アラブやアフリカは手づかみでの食事文化圏、ヨーロッパやアメリカはナイフとフォーク
食事の際に、テーブルで肉の塊を切り分けたり(食卓には切り分け用ナイフが用意される)、骨付きのまま手づかみでかぶりつくならば、食材を事前に小さく加工する必要はない。
箸でつまめる大きさにあらかじめ材料を切り刻む文化に、包丁とまな板という名コンビが生まれたというわけです。
さて今回は、包丁とまな板だけを使った、おいしい前菜レシピをご紹介します。
残暑厳しい中、火を使わずに5分もあればできちゃいます!
ぜひお試しを。
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国の饅頭(マンドゥ)を召し上がったことはありますか?
日本の饅頭は甘い和菓子ですが、韓国では餃子を指します
マンドゥの歴史としては、朝鮮王朝時代前に中国から伝わったという説、またモンゴルから持ち込まれたという説があります。
韓国で50%の視聴率となり、日本でも人気となった時代劇「宮廷女官チャングムの誓い」のワンシーンでもマンドゥが登場しました。
現在では、中華料理店、粉食(プンシク)屋、屋台で手軽に食べることができます。
具材は、もやし・ニラ・白菜などの野菜、豆腐、春雨、ひき肉、キムチなどが入り、日本とは違った食感と味わいも
調理方法は蒸す、焼く、ゆでるなどがあり、日本と変わりありませんが、韓国では辛いスープに入れて、鍋にする場合もあります。
ちなみに、韓国では焼き餃子という名前でも、揚げた状態で出てくるんですよ。
また、お正月に必ず食べる雑煮の中に、餃子を入れることもあります。
包み方もバラエティに富んでいて、半月型、馬蹄型、肉まん型、ひし形などがあり、目でも楽しめます
ご自宅で餃子を作るとき、たまには韓国風にしてはいかがでしょう?
目先が変わって、ご家族にも喜ばれると思います
9月に入りましたが、残暑が続きますね。
そこで、本日は「冷やし水餃子(ピョンス)」のレシピをご紹介致します。
包み方はちょっとコツが必要ですが、慣れてしまえば簡単です
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
エコなお掃除と言えば、重曹・クエン酸・お酢などが挙げられます。
今回は、エコなお掃除に大活躍の「クエン酸」についてお伝えします。
そもそもクエン酸とは、一体何者!?でしょうか?
酸というからには酸っぱい物?との答えが返ってきそうですが、ずばり正解
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類や梅干しに含まれている、酸味のもとになっている成分なのです。
酸性のため、アルカリ性の汚れと中和し、汚れを落とします。
クエン酸を、そのままふりかけて使用してOKです。
また、水を加えてクエン酸水としてスプレーボトルに入れておくと、すぐに使えて便利です
特に、アルカリ性からくる、汚れのニオイ消しには効果的
アルカリ性の汚れと言えば、トイレの尿臭。
クエン酸水で掃除をすると、汚れ落としに加え消臭効果もあるので、トイレ掃除には、とてもおすすめです
また、消臭効果に加えて殺菌効果があるので、まな板などに付いた魚や肉類の臭いが気になるときや、生ゴミを入れる三角コーナーに、クエン酸水をひとふきしておくと良いですよ
さて、そんなクエン酸ですが、料理にも応用がききます
ゴボウやレンコンなどを切ったあとにクエン酸水に浸ければ、色止めになります。
また、市販のジュース(マンゴーやぶどうなど)が甘いなと思うときに、少し(コップ1杯のジュースに、小さじ4分の1程)加えると、酸味が加わり、よりおいしくなります。
今回ご紹介する「大葉シロップのフルーツポンチ」は、クエン酸の効用が発揮される料理
大葉を取り除いたあとにクエン酸を入れると、色がきれいに仕上がります
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
まだまだ残暑の厳しい季節ですが、新学期が始まって少しホッとされている方も多いのでは
今回は、おしゃれで栄養価も高いおすすめ食材「ベビーリーフミックス」についてご紹介します。
「ベビーリーフミックス」は、発芽後10日〜30日以内の幼葉を数種類ミックスした物です。
主に使用される野菜は、ミズナ・ホウレンソウ・コマツナ・ルッコラ・ロメインレタス・エンダイブなど。
普段口にしている、身近な野菜もありますね
どれも幼葉なので、栄養価が非常に高く、ビタミン類はもちろん、カリウム・カルシウム・亜鉛などのミネラルが豊富に含まれているのも特長です。
スーパーなどで手軽に手に入りますし、さっと水洗いして水気を切り、ドレッシングをかければたちまちおしゃれなサラダのできあがり!
ドレッシングは、和風でも洋風でもOK
朝食にも便利ですし、肉や魚料理の付け合わせに使えば、とてもおしゃれに仕上がり、たちまちカフェ風ごはんになりますよ
少し苦みのある葉、ピリッとした辛味のある葉、甘味のある葉など、いろいろな風味が楽しめますし、やわらかくて食べやすいので我が家の子供たちはみんな「ベビーリーフミックス」が大好き
ぜひ皆様も、毎日の食卓に取り入れてみて下さいね