2018/05/17
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
寒さの厳しい冬が明けると、大地のエネルギーをたっぷり吸収した様々な山菜が芽吹きます
これらを総称して「春山菜(ポムナムル)」と言い、韓国の方にとっては特別な想いがある食材です。
韓国では、植物が育たない冬の期間、乾燥や発酵させた保存食材を活用した食事が中心となります。
だからこそ、旬の味わいが楽しめる春山菜は「別味(ピョルミ)」と呼ばれ、ごちそう扱いです
そんな春山菜のひとつに「行者ニンニク(山ニンニク)」があります。
ネギ属の多年草で、日本では関西から北海道の山岳部で栽培され、韓国では北部の江原道(カンウォンド)や、江原道の東側にある鬱陵島(ウルルンド)が特産地です。

ニンニクに似た香りがするため、韓国では「山ニンニク」と呼ばれるのが一般的。
日本では、修行者が山にこもるときに食べたことから「行者ニンニク」と名付けられましたが、香りが強い野菜は「禁葷食(きんくんしょく)」と言って、一部の修行者は、宗教上の規則により食べられない食材です
行者ニンニクはニンニクと成分も似ていて、匂い成分であるアリシンは、ビタミンB1と結合して疲労を回復したり、新陳代謝を活発にしたりします。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEを含み、風邪予防やコレステロール、中性脂肪を減らす効果が期待できるのもポイント
韓国で、行者ニンニクをどのように食べているかご紹介しましょう
●包み野菜
韓国の焼肉に代表されるように、韓国では肉や魚(刺身)、ご飯と様々な野菜で巻いたり包んだりして食べるため、行者ニンニクも包み野菜として使用。
その他、焼肉などに添えられる合わせ味噌(サムジャン)を付けて、野菜スティックのように食べることもありますよ
●和え物
湯がいた行者ニンニクに、塩、ゴマ油、粉唐辛子などで味付けして和え物に。
ご飯に混ぜて食べる、ビビンバの具材にするのもおすすめです
●キムチ
行者ニンニクを塩漬けしたあと、キムチのタレに漬け込みます。
生の山菜が手に入ったら、旬の味を楽しみながら、保存食作りも同時に行なうのが韓国スタイル
●しょうゆ漬け・味噌漬け
韓国語で「チャンアチ」という、しょうゆや味噌ベースのたれで保存する漬物です。
ここ数年、韓国ではサムギョプサル(豚バラ焼肉)に行者ニンニクのしょうゆ漬けがセットになったメニューが流行しています
そこで、本日ご紹介するレシピは「行者ニンニクのしょうゆ漬け」です。
韓国で人気のあるメニューは、私も食べて納得しました
サムギョプサルと行者ニンニクを一緒に食べると、豚肉の脂がさっぱりと感じるのです。その他、ご飯のお供にもおすすめですよ
冷蔵庫で1ヵ月は保存ができますので、手に入るときにまとめて作って下さいね!

寒さの厳しい冬が明けると、大地のエネルギーをたっぷり吸収した様々な山菜が芽吹きます

これらを総称して「春山菜(ポムナムル)」と言い、韓国の方にとっては特別な想いがある食材です。
韓国では、植物が育たない冬の期間、乾燥や発酵させた保存食材を活用した食事が中心となります。
だからこそ、旬の味わいが楽しめる春山菜は「別味(ピョルミ)」と呼ばれ、ごちそう扱いです

そんな春山菜のひとつに「行者ニンニク(山ニンニク)」があります。
ネギ属の多年草で、日本では関西から北海道の山岳部で栽培され、韓国では北部の江原道(カンウォンド)や、江原道の東側にある鬱陵島(ウルルンド)が特産地です。

ニンニクに似た香りがするため、韓国では「山ニンニク」と呼ばれるのが一般的。
日本では、修行者が山にこもるときに食べたことから「行者ニンニク」と名付けられましたが、香りが強い野菜は「禁葷食(きんくんしょく)」と言って、一部の修行者は、宗教上の規則により食べられない食材です

行者ニンニクはニンニクと成分も似ていて、匂い成分であるアリシンは、ビタミンB1と結合して疲労を回復したり、新陳代謝を活発にしたりします。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEを含み、風邪予防やコレステロール、中性脂肪を減らす効果が期待できるのもポイント

韓国で、行者ニンニクをどのように食べているかご紹介しましょう

●包み野菜
韓国の焼肉に代表されるように、韓国では肉や魚(刺身)、ご飯と様々な野菜で巻いたり包んだりして食べるため、行者ニンニクも包み野菜として使用。
その他、焼肉などに添えられる合わせ味噌(サムジャン)を付けて、野菜スティックのように食べることもありますよ

●和え物
湯がいた行者ニンニクに、塩、ゴマ油、粉唐辛子などで味付けして和え物に。
ご飯に混ぜて食べる、ビビンバの具材にするのもおすすめです

●キムチ
行者ニンニクを塩漬けしたあと、キムチのタレに漬け込みます。
生の山菜が手に入ったら、旬の味を楽しみながら、保存食作りも同時に行なうのが韓国スタイル

●しょうゆ漬け・味噌漬け
韓国語で「チャンアチ」という、しょうゆや味噌ベースのたれで保存する漬物です。
ここ数年、韓国ではサムギョプサル(豚バラ焼肉)に行者ニンニクのしょうゆ漬けがセットになったメニューが流行しています

そこで、本日ご紹介するレシピは「行者ニンニクのしょうゆ漬け」です。
韓国で人気のあるメニューは、私も食べて納得しました

サムギョプサルと行者ニンニクを一緒に食べると、豚肉の脂がさっぱりと感じるのです。その他、ご飯のお供にもおすすめですよ

冷蔵庫で1ヵ月は保存ができますので、手に入るときにまとめて作って下さいね!
