2019/04/11
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です

韓国の代表的な屋台料理に、トッポッキと串刺しのねり物があります。
魚のねり物は、韓国語で「オムク」と言いますが、日本の統治時代からの名残で「おでん」とも呼ばれます


本場のスタイルは、辛いトッポッキを食べながら、おでんのスープを飲んで口の中をさっぱりさせること



調理法の記載はないのですが、材料が大魚、しょうゆ、片栗粉、ゴマ油、松の実とあったので、松の実以外を混ぜ合わせ、枠に入れて蒸し、カットした物を、粉状にした松の実、しょうゆと混ぜ合わせ、付けだれにしたと推測されました。
この魚の蒸し物が、オムクにつながったと考えられていますが、現在のさつま揚げのような形になったのは、統治時代に日本から練り物が伝えられ、工場が設立されたことがきっかけです



この当時は朝鮮戦争の真っただなかだったため、北側から釜山へ避難民が多く押し寄せると、ねり物産業が急成長しました

釜山のサムジンオムクはなかでも有名で、釜山の空港でも販売されるなどブランド力があります

釜山の市場は、数多くのねり物の専門店が立ち並び、種類もバラエティに富んでいて目を奪われますよ

餅入り、チーズ入り、そして辛みの効いたねり物もありました。

スープにするときに青唐辛子を入れると、魚の旨みのなかにすっきりとした辛みがアクセントになって、クセになります

日本にある韓国系のスーパーで手に入りますので、日本の商品とは異なる形や味わいを楽しんでみて下さいね

さて、今回のレシピは、数少ない調味料で、滋味深い味わいの一品、「韓国さつま揚げとキムチのスープ」です!
皆様も、ぜひお試し下さい

