こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

昨今、風邪などの流行り病などで、自宅療養をされている方もいらっしゃるかと思います。
一人暮らしの方や、普段家族の食事作りを担っている方など、体調が悪くても自分や家族の食事を作らなければいけない状況にある方は特に大変ですね。
体調が悪いときに安心してゆっくり療養するためには、日頃の備えも大切です。
体調が悪いときには、消化機能も低下していることが多いので、ご自身の体調に合った物を食べて栄養を摂り、身体を回復させていくことが大切です。
そこで今回のブログは、「病み上がり(回復期)の食事のポイント」についてご紹介します


まず、風邪か流行り病で高熱、下痢、嘔吐などの症状が出ている場合は、脱水症を防ぐため水分補給をしっかりとする必要があります。
特に気温の高い夏場などは、より一層の注意が必要になります

ミネラルウォーターやスポーツドリンク、 OS-1(オーエスワン)などのイオン飲料を50mlずつ程度に、こまめに飲むようにしましょう。
普段からイオン飲料を自宅に常備しておくと安心ですね

食事についてですが、熱が高く身体がだるいなどの症状があるときは無理をして食べる必要はありません。
回復期は胃腸も弱っていますので、まずはおかゆやうどんなど、胃腸に負担をかけないようにできるだけ消化の良い物を食べるようにしましょう。

◆三分がゆ/米1に対して水20の割合
◆五分がゆ/米1に対して水10の割合
◆七分がゆ/米1に対して水7の割合
◆全がゆ/米1に対して水5の割合
まずは、三分がゆからスタートし、体調に合わせて五分がゆ、七分がゆ、全がゆと進み、やわらかく炊いたご飯から普通のかたさのご飯へとステップアップしていきましょう

<おかゆの作り方>




※土鍋などで炊くとおいしくできます。
あまりかきまぜない方がさらっとしておいしいおかゆになりますよ。
炊飯器で炊くとさらに手軽に作ることができますので、ぜひレシピをご覧下さいね




おかゆが食べられるようになったら、野菜や卵などを加えてよく煮込んだ雑炊やスープ、うどんなどにしてみましょう

雑炊やスープは水分を多く含むので、水分補給の役割も期待できます。
スープや雑炊の次は、湯豆腐や茶碗蒸しなど、あっさりとしていてなるべく脂肪分や刺激が少ないおかずや、ビタミンが豊富なカボチャやホウレンソウなどの緑黄色野菜もプラスしていき、徐々に通常の食事内容に戻していくようにしましょう。
酒などのアルコールやコーヒー紅茶炭酸飲料などは胃腸に負担をかけやすいのでしっかりと回復するまで控えるようにしましょう

<普段から常備しておきたい食品>
体調が悪くなってしまってから買い物に行くのはとても大変ですよね。
普段から、イオン飲料の他に、チルドのおかゆや野菜スープ、冷凍うどん、コーンフレークなど日持ちがする物を備蓄しておくと良いでしょう。
自宅療養中は、野菜が摂りにくくなりますので、野菜汁100%の野菜ジュースやトマト缶、冷凍野菜、冷凍フルーツ、切り干しダイコンなどの乾物なども便利です。
また、最近某宅配サービスの会社がコンビニと提携し、お弁当やパンなどの食事だけではなく、洗剤や雑誌なども一緒に自宅まで宅配してくれるサービスをスタートさせたようです

買い物に行けないとき、行くことがリスクになるときにはとてもありがたいサービスだと思います。
様々なサービスを利用して、安心して身体を回復させることに専念できる環境を日頃から整えておきましょう

さて、今回のレシピは、買い置きができる乾物を利用し、炊飯器で料理可能な、体調が悪くても作れる消化に良い一品、「切り干しダイコンのおかゆ」をご紹介致します

もちろん、お鍋で作ってもOKです!
皆さんも、ぜひお試し下さい


