こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です

最近、オイルや牛乳の代わりに豆腐を使うスイーツのレシピ作りに凝っています。
先日の料理教室でも、バターと卵を使わずに作るマフィンを作りましたが、ヘルシーでしっとりとした味わいがとても好評でした。
そこで、以前からチャレンジしてみたかった豆腐のシフォンケーキを作ってみました

シフォンケーキを上手に作るには、いくつかポイントがあります。
①粉は空気を含ませるようふるう。
②メレンゲをしっかり泡立てる。
③泡を潰さないよう均一に混ざるようにする。
熟練した腕前が必要なので、豆腐入りにするとさらに難易度が高まりそうですが、何度かチャレンジして作りやすい分量を見つけたので、ぜひ紹介したいと思います



豆腐のシフォンケーキを作るなら「どの豆腐を使うか」と「どのくらい使うか」の2点にこだわりたいと思いました。
まず「どの豆腐を使うか」ということですが、充填豆腐がおすすめです

充填豆腐は、パック内に豆乳とにがりを入れた状態で加熱して固める豆腐です。
水に浮いていない豆腐――と言った方が分かりやすいかもしれませんね。
充填豆腐は、水っぽさが抑えられるので撹拌したときクリーム状になりやすく、シフォンケーキのように、卵と合わせるレシピの場合、水っぽくならないので扱いやすいです

また、型に入れてから固めているのでクリームみたいにやわらかくて濃厚な豆腐が多く、【濃厚】や【なめらか】と表示されている豆腐を使うと、よりしっとりとした仕上がりになるのでおすすめです

次に「どのくらい使うか」ですが、せっかく豆腐を使うならたっぷり使った物を作りたいと思ったので、卵と同じくらいの分量を使うことにしました。
今回の18cmシフォンケーキ型では、卵を170-200g(4個)使うので、豆腐は200g使うことにしました。
ただし、豆腐が多いと生地がゆるすぎたので粉は多めにしました


ここでシフォンケーキ作りの手順をおさらいしましょう。工程は大きく分けて6つ。
①黄身とサラダ油を混ぜて乳化状態にする。
②乳化した黄身に粉を混ぜ合わせる。
③白身を固いメレンゲにする。
④黄身の生地とメレンゲを合わせて混ぜる。
⑤焼く。
⑥冷ます。
今回は①の工程でサラダ油の代わりに豆腐を加え、しっかりと乳化させます。
豆腐を混ぜるときは、黄身と同じようにハンドミキサーでOK。
粒が残らないようしっかりと混ぜ合わせましょう。
それだけ気を付ければ、あとは通常のシフォンケーキを焼くときと同じです

焼き上がったシフォンケーキは、しっかりと冷ましましょう。
少しでも熱があると、型から外すとき、ぺしゃりと崩れてしまいます。(初めて作ったとき、ほんのり温かいときに取り外したら見事に潰れました)
気を付けたいポイントがいくつもありますが、シフォンケーキがふっくらと焼けると、本当に感激します

そしてふんわり・しっとりとした食感に、また作ってみたい意欲に火が付くと思います。
そんな「豆腐のシフォンケーキ」、ぜひ作ってみて下さい

