こんにちは。料理家の野上優佳子です。
寒くなってくると、身体を温める根菜類がやたらと食べたくなります。
我が家で特に人気が高い根菜のひとつが、レンコン。
1年中出回っているような気がしますが、旬は晩秋から冬にかけて。
師走そしてお正月を迎えるこれから、縁起ものの食材としても欠かせません
レンコンは「蓮根」の字の如く、蓮(はす)の花の地下茎の部分。
収穫前は、葉の部分は地上に出ていますが、いわゆる蓮根の部分は、泥の中に埋まっています。
穴があいていることから、「将来の見通しがきく」縁起担ぎの食材とされてきました。
日本における歴史は古く、平安期の文献「延喜式」に、すでにその記述があるそう。
穴の中には多くの実が入っていて、その形が昆虫のハチの巣に似ているから「ハチス」と呼ばれ、それがつまって「ハス」という名前になった、という説があります。
レンコンは、切ってそのままにしておくと、黒ずんで変色します。
これは、「タンニン」というポリフェーノールの1種のしわざ。
切ったら、水につけてアク抜きをします。
「酢ばす」などのように、白く仕上げたいときは酢水につけると、より変色しません。
さて、今回ご紹介するのは、レンコン餅。これは、ダイコン餅をアレンジしたものです。
シャッキリとほっくりの両方の食感を持つレンコンを使って作ってみたら、とてもおいしかった!子どもたちにも大好評でした。
普段のきんぴらや煮物とは違う食べ方、ぜひ試してみて下さいね