こんにちは!
管理栄養士 吉田由子です。
今年も残すところあとわずかとなりましたね。
毎年、年末にその年の食のトレンドを振り返ることが習慣になっていますが、個人的に今年よく見聞きした食材と言えば、「安納芋」(あんのういも)です。
安納芋の焼き芋はもちろんですが、安納芋を使用したお菓子やスイーツもスーパーやコンビニなどで見かける機会が多かったように思います。
実は焼き芋にも流行があり、第1次「焼き芋ブーム」は江戸時代後期と言われています。砂糖が貴重品だったため、甘くて安く手に入る焼き芋は大人気を博します。
明治時代には第2次「焼き芋ブーム」が到来し、需要に応えるため焼き芋専門店が現れます。その後、第3次「焼き芋ブーム」に石焼き芋の屋台が東京に登場!
2003年以降からは、第4次「焼き芋ブーム」が始まります。これまでは、ホクホクした食感の鳴門金時や紅あずまなどの品種が焼き芋の主流でしたが、ねっとりとした食感で濃厚な甘味の安納芋が注目されます。
昔は石焼き芋が主流でしたが、遠赤外線を利用した焼き芋オーブンが登場したことで、スーパーやディスカウントストアなどでも手軽に購入できるようになり、第4次「焼き芋ブーム」は加速し、現在もその人気は継続中です。
今回の料理ブログは、第4次「焼き芋ブーム」から「安納芋」にスポットをあてて、その特徴や栄養価などについてご紹介します!

安納芋は、糖度が高くねっとりとした食感と濃厚な甘味が特徴です。
安納芋には、食物繊維、カリウム、ビタミンC・Eが多く含まれています。
画像にあるように中身が濃い黄色で、β-カロテンを多く含んでいることも特徴です。
β-カロテンは、カロテノイドという色素の一種です。β-カロテンは、体内でビタミンAに変わって作用し、皮膚や粘膜を丈夫にし、視力の維持や免疫力の強化などの効果が期待できます。
また、生のサツマイモを切ったときに出る白い液体はヤラピンという成分で、整腸作用や、便をやわらかくする効果が期待できます。
サツマイモには食物繊維も豊富に含まれていますので、相乗効果で便秘予防の効果が期待できます。
安納芋は、1個の重さが約150〜230gで、可食部100gあたりのカロリーは約140Kcalと決してカロリーが低いとは言えませんので、おやつとして焼き芋を食べる場合は、1/2個程度が適量です。
安納芋の焼き芋を自宅で作るには、洗った安納芋をアルミホイルに包み、予熱なしで200℃に設定したオーブンで1時間(竹串がすっと通るまで)焼く方法がおすすめです。
スイートポテトや大学芋、サツマイモもちなどのお菓子はもちろん、甘さを活かした炊き込みご飯や天ぷら、甘さとしょっぱさのハーモニーがおいしい味噌汁やサラダ、シチューなどもおすすめの料理法です。
今回のレシピは、鶏肉と安納芋をニンニク、牛乳とともに煮込んだジョージアの伝統料理「シュクメルリ」の簡単アレンジレシピをご紹介します。クリスマスにもおすすめの一品です。
それでは、2023年が平和で穏やかな一年になりますように。
皆様良いお年をお過ごし下さい。
出典:
香川明夫監修・「八訂食品成分表2022」(女子栄養大学出版部.2022年)
文部科学省 食品データベース
https://fooddb.mext.go.jp/ (2022.11.12)
狩谷 昭男 独立行政法人農畜産業振興機構 焼きいもブームの歴史とその背景
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/wadai/1511_wadai.html
(2022.11.12)

管理栄養士 吉田由子です。
今年も残すところあとわずかとなりましたね。
毎年、年末にその年の食のトレンドを振り返ることが習慣になっていますが、個人的に今年よく見聞きした食材と言えば、「安納芋」(あんのういも)です。
安納芋の焼き芋はもちろんですが、安納芋を使用したお菓子やスイーツもスーパーやコンビニなどで見かける機会が多かったように思います。
実は焼き芋にも流行があり、第1次「焼き芋ブーム」は江戸時代後期と言われています。砂糖が貴重品だったため、甘くて安く手に入る焼き芋は大人気を博します。
明治時代には第2次「焼き芋ブーム」が到来し、需要に応えるため焼き芋専門店が現れます。その後、第3次「焼き芋ブーム」に石焼き芋の屋台が東京に登場!
2003年以降からは、第4次「焼き芋ブーム」が始まります。これまでは、ホクホクした食感の鳴門金時や紅あずまなどの品種が焼き芋の主流でしたが、ねっとりとした食感で濃厚な甘味の安納芋が注目されます。
昔は石焼き芋が主流でしたが、遠赤外線を利用した焼き芋オーブンが登場したことで、スーパーやディスカウントストアなどでも手軽に購入できるようになり、第4次「焼き芋ブーム」は加速し、現在もその人気は継続中です。
今回の料理ブログは、第4次「焼き芋ブーム」から「安納芋」にスポットをあてて、その特徴や栄養価などについてご紹介します!

安納芋は、糖度が高くねっとりとした食感と濃厚な甘味が特徴です。
安納芋には、食物繊維、カリウム、ビタミンC・Eが多く含まれています。
画像にあるように中身が濃い黄色で、β-カロテンを多く含んでいることも特徴です。
β-カロテンは、カロテノイドという色素の一種です。β-カロテンは、体内でビタミンAに変わって作用し、皮膚や粘膜を丈夫にし、視力の維持や免疫力の強化などの効果が期待できます。
また、生のサツマイモを切ったときに出る白い液体はヤラピンという成分で、整腸作用や、便をやわらかくする効果が期待できます。
サツマイモには食物繊維も豊富に含まれていますので、相乗効果で便秘予防の効果が期待できます。
安納芋は、1個の重さが約150〜230gで、可食部100gあたりのカロリーは約140Kcalと決してカロリーが低いとは言えませんので、おやつとして焼き芋を食べる場合は、1/2個程度が適量です。
安納芋の焼き芋を自宅で作るには、洗った安納芋をアルミホイルに包み、予熱なしで200℃に設定したオーブンで1時間(竹串がすっと通るまで)焼く方法がおすすめです。
スイートポテトや大学芋、サツマイモもちなどのお菓子はもちろん、甘さを活かした炊き込みご飯や天ぷら、甘さとしょっぱさのハーモニーがおいしい味噌汁やサラダ、シチューなどもおすすめの料理法です。
今回のレシピは、鶏肉と安納芋をニンニク、牛乳とともに煮込んだジョージアの伝統料理「シュクメルリ」の簡単アレンジレシピをご紹介します。クリスマスにもおすすめの一品です。
それでは、2023年が平和で穏やかな一年になりますように。
皆様良いお年をお過ごし下さい。
出典:
香川明夫監修・「八訂食品成分表2022」(女子栄養大学出版部.2022年)
文部科学省 食品データベース
https://fooddb.mext.go.jp/ (2022.11.12)
狩谷 昭男 独立行政法人農畜産業振興機構 焼きいもブームの歴史とその背景
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/wadai/1511_wadai.html
(2022.11.12)