こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
コロナの感染拡大で自炊する人が増えましたよね。自宅での食事時間の増加とコマーシャルの影響で、今韓国の冷凍餃子が驚くほど売れているそうですよ。
そこで今回の料理ブログでは餃子にちなんで、日本では馴染みのない韓国の地方都市である大邱(テグ)の「ぺたんこ餃子」についてお話しします!
ぺたんこ餃子は韓国語で「ナプチャクマンドゥ」と言います。テグ10味にも選ばれた屋台料理なんですよ。

ぺたんこ餃子が誕生したのは1960年代の初めで、朝鮮戦争が終わり、食料が圧倒的に不足していた時代でした。
この当時、アメリカ軍から譲り受けた小麦粉が韓国内に流通したことをきっかけに、小麦粉を使った料理が急速に広がりました。ぺたんこ餃子もまさに同じ時代に生まれたのですが、一般的な餃子に比べると具の少なさが特徴です。
それには説が2つあります。アメリカ産の小麦粉が手軽に求められましたが、その一方で、具にする材料が手に入らなかったのです。そこで嚙み応えがあり、少量でも満腹感が得られる春雨を具に入れて、空腹を満たしたのです。
もうひとつの説としては、中国スタイルの餃子がテグの人たちの口に合わなかったため、新たに餃子を作りました。ぺたんこ餃子は一度ゆでてから油で軽く焼いて、粉唐辛子としょうゆをかけるので、さっぱりと食べられたのです。
また本来の餃子は包むという作業が伴いますが、ぺたんこ餃子は皮に具をのせて半分に折りたたむ「包まない餃子」なので、食糧不足の時代に短時間でたくさん作れたことも受けた理由かと思われます。
現在でもテグで愛されているぺたんこ餃子は、お店に個性があります。1970年代にオープンした専門店では、他店とは異なり春雨や野菜を含めて6種類の食材を使い、皮は強力粉と中力粉を混ぜて弾力を出しているそうです。
私は11月に久しぶりに韓国のテグを訪れ、ぺたんこ餃子を頂きました。昼食と夕食の間で、ちょうど小腹が空いたときだったので、シンプルな味が一層おいしく感じられました。
そこで、みなさまにもご自宅で韓国の味が楽しめるように「ぺたんこ餃子」のレシピをお届け致します。本来はサツマイモでんぷんでできた韓国春雨を使いますが、より簡単に手に入る緑豆春雨にしました。
そして、ひと手間工程を減らすべく、ゆでる作業を省いています。より本場らしい味にされたい場合は、韓国春雨を使って、一度ゆでてから焼いて下さいね。

コロナの感染拡大で自炊する人が増えましたよね。自宅での食事時間の増加とコマーシャルの影響で、今韓国の冷凍餃子が驚くほど売れているそうですよ。
そこで今回の料理ブログでは餃子にちなんで、日本では馴染みのない韓国の地方都市である大邱(テグ)の「ぺたんこ餃子」についてお話しします!
ぺたんこ餃子は韓国語で「ナプチャクマンドゥ」と言います。テグ10味にも選ばれた屋台料理なんですよ。

ぺたんこ餃子が誕生したのは1960年代の初めで、朝鮮戦争が終わり、食料が圧倒的に不足していた時代でした。
この当時、アメリカ軍から譲り受けた小麦粉が韓国内に流通したことをきっかけに、小麦粉を使った料理が急速に広がりました。ぺたんこ餃子もまさに同じ時代に生まれたのですが、一般的な餃子に比べると具の少なさが特徴です。
それには説が2つあります。アメリカ産の小麦粉が手軽に求められましたが、その一方で、具にする材料が手に入らなかったのです。そこで嚙み応えがあり、少量でも満腹感が得られる春雨を具に入れて、空腹を満たしたのです。
もうひとつの説としては、中国スタイルの餃子がテグの人たちの口に合わなかったため、新たに餃子を作りました。ぺたんこ餃子は一度ゆでてから油で軽く焼いて、粉唐辛子としょうゆをかけるので、さっぱりと食べられたのです。
また本来の餃子は包むという作業が伴いますが、ぺたんこ餃子は皮に具をのせて半分に折りたたむ「包まない餃子」なので、食糧不足の時代に短時間でたくさん作れたことも受けた理由かと思われます。
現在でもテグで愛されているぺたんこ餃子は、お店に個性があります。1970年代にオープンした専門店では、他店とは異なり春雨や野菜を含めて6種類の食材を使い、皮は強力粉と中力粉を混ぜて弾力を出しているそうです。
私は11月に久しぶりに韓国のテグを訪れ、ぺたんこ餃子を頂きました。昼食と夕食の間で、ちょうど小腹が空いたときだったので、シンプルな味が一層おいしく感じられました。
そこで、みなさまにもご自宅で韓国の味が楽しめるように「ぺたんこ餃子」のレシピをお届け致します。本来はサツマイモでんぷんでできた韓国春雨を使いますが、より簡単に手に入る緑豆春雨にしました。
そして、ひと手間工程を減らすべく、ゆでる作業を省いています。より本場らしい味にされたい場合は、韓国春雨を使って、一度ゆでてから焼いて下さいね。
