こんにちは、管理栄養士 吉田由子です。
今回の料理ブログは、卵の旬、卵と玉子の違い、卵の栄養価、卵の価格高騰の理由など、身近でありながらも話題になっている食材「卵」についてご紹介します。ご飯のおかずにピッタリの卵の簡単レシピも紹介していますので、ぜひ最後までお読み下さいね。

【卵の旬】
「卵」は年中安定して市場に出回っており、スーパーなどでいつでも手に入る食材ですが、実は「卵」にも旬があります。「卵」の旬は春です。
【卵と玉子の違い】
次に、卵と玉子の違いについてご紹介します。
諸説ありますが、1文字で記される「卵」は、生き物の卵を指します。
鳥だけでなく、魚や虫の卵も1文字の「卵」と書きます。
一方、2文字の「玉子」は、食用の物を指します。
例えば、加熱前の物は「生卵」「卵かけご飯」、加熱された物は「玉子焼き」「玉子丼」といった具合に分けられることが多いようです。
【卵の栄養価】
卵は、良質なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれており、ビタミンCと食物繊維以外のほとんどの栄養素を摂取することができることから、完全栄養食品と呼ばれています。
卵に含まれるたんぱく質は、たんぱく質を構成するアミノ酸の中でも体内で作ることができない9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
一方で、卵の食べ過ぎは生活習慣病などのリスクが高まると言われていましたが、厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で卵の摂取量と虚血性心疾患や脳卒中のリスクとの関連性はないとし、摂取制限を撤廃しています。
ちなみに、殻が褐色の卵の方が栄養価が高いという誤解があるようですが、卵の殻の色そのものは栄養価にも味にも影響がありません。殻が褐色の卵の方が生産量が少なく割高になるため、ブランド卵に褐色が多いことが原因で誤解が生まれたようです。
また、黄身の色の濃い卵も新鮮で栄養価が高いイメージがありますが、卵の黄身の色はカロテノイドという色素で、パプリカやマリーゴールドなどの色素が含まれる餌を用いて濃い黄身の色になるように飼育しています。よって、黄身の色が濃い物の方が栄養価が高いというのも誤解です。
【卵の価格高騰について】
今春は、物価の優等生と言われている「卵」が値上がりしています。
お菓子などの製造現場で製造がストップしたり、外食産業で卵を使ったメニューの販売停止などの混乱が起きています。
「日本鶏卵協会」がホームページで公表している相場情報を見ると、東京におけるMサイズの標準取引価格は1kgあたり340円(2023年3月17日現在)で、これは10年前よりも100円以上値上がりしています。
過去の卵の相場を調べてみると1993年以来最高水準にあると言えます。
スーパーでは、Mサイズ1パックが200円を超える価格で売られています。少し前までは100円台で買えていたはずなのに・・・とガッカリする方が多いのではないでしょうか。
物価が上がる原因は需要に対して供給が減少しているためですが、その原因はいくつかあります。鳥インフルエンザやトウモロコシなどの飼料の値上がりの影響が主な原因です。鳥インフルエンザの発生状況は世界各地に広がっており、鳥インフルエンザの殺処分の影響で卵の供給がかなり減少してしまいました。
世界中で卵が取り合いになっており、価格が高騰している状況です。
私たちは、卵を破棄することなくしっかりと使い切ることが大切です。
【卵の簡単レシピ】
今回は、卵を主役にした簡単レシピをご紹介しています。
卵を油揚げに入れてボリュームアップ!ご飯がすすむ味付けです♪
煮込む時間を長めにすればお弁当にもピッタリの「卵の袋煮」をぜひお試し下さい。

出典:
・文部科学省 食品データベース
https://fooddb.mext.go.jp/ (2023.3.17)
・厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html (2023.3.17)
・農林水産省ホームページ 特集1 たまごのチカラ
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1809/spe1_01.html (2023.3.17)
・日本養鶏協会ホームページ
https://www.jpa.or.jp/ (2023.3.17)
今回の料理ブログは、卵の旬、卵と玉子の違い、卵の栄養価、卵の価格高騰の理由など、身近でありながらも話題になっている食材「卵」についてご紹介します。ご飯のおかずにピッタリの卵の簡単レシピも紹介していますので、ぜひ最後までお読み下さいね。

【卵の旬】
「卵」は年中安定して市場に出回っており、スーパーなどでいつでも手に入る食材ですが、実は「卵」にも旬があります。「卵」の旬は春です。
【卵と玉子の違い】
次に、卵と玉子の違いについてご紹介します。
諸説ありますが、1文字で記される「卵」は、生き物の卵を指します。
鳥だけでなく、魚や虫の卵も1文字の「卵」と書きます。
一方、2文字の「玉子」は、食用の物を指します。
例えば、加熱前の物は「生卵」「卵かけご飯」、加熱された物は「玉子焼き」「玉子丼」といった具合に分けられることが多いようです。
【卵の栄養価】
卵は、良質なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランス良く含まれており、ビタミンCと食物繊維以外のほとんどの栄養素を摂取することができることから、完全栄養食品と呼ばれています。
卵に含まれるたんぱく質は、たんぱく質を構成するアミノ酸の中でも体内で作ることができない9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれています。
一方で、卵の食べ過ぎは生活習慣病などのリスクが高まると言われていましたが、厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で卵の摂取量と虚血性心疾患や脳卒中のリスクとの関連性はないとし、摂取制限を撤廃しています。
ちなみに、殻が褐色の卵の方が栄養価が高いという誤解があるようですが、卵の殻の色そのものは栄養価にも味にも影響がありません。殻が褐色の卵の方が生産量が少なく割高になるため、ブランド卵に褐色が多いことが原因で誤解が生まれたようです。
また、黄身の色の濃い卵も新鮮で栄養価が高いイメージがありますが、卵の黄身の色はカロテノイドという色素で、パプリカやマリーゴールドなどの色素が含まれる餌を用いて濃い黄身の色になるように飼育しています。よって、黄身の色が濃い物の方が栄養価が高いというのも誤解です。
【卵の価格高騰について】
今春は、物価の優等生と言われている「卵」が値上がりしています。
お菓子などの製造現場で製造がストップしたり、外食産業で卵を使ったメニューの販売停止などの混乱が起きています。
「日本鶏卵協会」がホームページで公表している相場情報を見ると、東京におけるMサイズの標準取引価格は1kgあたり340円(2023年3月17日現在)で、これは10年前よりも100円以上値上がりしています。
過去の卵の相場を調べてみると1993年以来最高水準にあると言えます。
スーパーでは、Mサイズ1パックが200円を超える価格で売られています。少し前までは100円台で買えていたはずなのに・・・とガッカリする方が多いのではないでしょうか。
物価が上がる原因は需要に対して供給が減少しているためですが、その原因はいくつかあります。鳥インフルエンザやトウモロコシなどの飼料の値上がりの影響が主な原因です。鳥インフルエンザの発生状況は世界各地に広がっており、鳥インフルエンザの殺処分の影響で卵の供給がかなり減少してしまいました。
世界中で卵が取り合いになっており、価格が高騰している状況です。
私たちは、卵を破棄することなくしっかりと使い切ることが大切です。
【卵の簡単レシピ】
今回は、卵を主役にした簡単レシピをご紹介しています。
卵を油揚げに入れてボリュームアップ!ご飯がすすむ味付けです♪
煮込む時間を長めにすればお弁当にもピッタリの「卵の袋煮」をぜひお試し下さい。

出典:
・文部科学省 食品データベース
https://fooddb.mext.go.jp/ (2023.3.17)
・厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html (2023.3.17)
・農林水産省ホームページ 特集1 たまごのチカラ
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1809/spe1_01.html (2023.3.17)
・日本養鶏協会ホームページ
https://www.jpa.or.jp/ (2023.3.17)