2012/02/15
こんにちは、料理家の野上優佳子です
春の七草に名を連ねる「セリ」。
この時期の、我が家の鍋料理にも欠かせない食材です。
古くから日本の食卓にのぼっていた野草のひとつで、万葉集の句にも詠まれているほど。
その名の由来は、競り(せり)合うように密集して生える姿からと言われています。
泥や水辺の浅瀬を好む湿地性の多年草で、とても身近な植物ですが、実は毒性を持つものもあるので、注意が必要です
効能も広く認められていたようで、例えば江戸元禄期に編纂された食物事典「本朝食鑑」にも、
「大腸小腸を利し黄症を泄る、酒後の熱を去る」
と書かれ、整腸作用や利尿作用、二日酔いの緩和といった効果があるとされてきました。
ビタミンの他、葉酸や鉄分も豊富で、美肌や貧血にも良い食材
女性に、ぜひおすすめです。
今回はこのセリを、相性の良い鶏肉と一緒に頂きます!
食べ応えある鶏団子に、セリをたっぷりつかった澄まし汁。
ゆずの皮を添えれば、ちょっとしたおもてなしにもぴったり。
春の香りに溢れた、一品になります