こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
日本で人気の韓国料理に「チヂミ」が挙げられます。
パリッと焼いてある「チヂミ」は、香ばしくて本当においしいですよね
「チヂミ」は実は、韓国での一般的な呼称ではありません。
韓国の慶尚道(キョンサンド)の方言に由来するもので、韓国語の方言では「チヂム」が正式。
しかし、日本では「チヂミ」という料理名で浸透しました。
韓国の標準語ですと、「プッチムゲ」、または「ジョン」と言います。
「ジョン」とは、平たく伸ばして焼いた物という意味があり、具材に小麦粉と卵液を付けて焼いたピカタのようなものに当たります。
「チヂミ」は、雨の降る日に食べる料理と言われています
その昔、雨が降ると農作業ができないので、「チヂミ」を食べながら時間を潰したという説や、雨音と「チヂミ」を焼く音が似ているからという叙情的な説。
その一方で、雨の日は買い物に行くのが大変なので、家にある材料で作れるからという現実的な理由もあるようです。
「チヂミ」は、どんな具材でも作れる点が魅力。
ニラ・ネギ・ジャガイモなどの野菜、緑豆・海鮮・肉・キムチなど、その種類はバラエティに富んでいるんですね。
また「チヂミ」は、お正月やお盆の祭祀料理でもあり、親戚一同が集まる席にはたくさん用意しますので、一日中延々と焼き続けます。
韓国では、専門店や市場で焼きたての「チヂミ」が食べられます。
旅行の際に機会がありましたら、行ってみて下さい!
余談ですが、「チヂミ」は「マッコリ」との相性がバッチリなので、「マッコリ」のご注文も忘れずに