こんにちは、料理家の野上優佳子です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、日々少しずつ、季節が春本番の陽光と草木の香りで満たされていくような気がします
間もなくその「お彼岸」ですが、ご先祖様に感謝する日として、お墓参りなどに出かける人も多いですね。
春分や秋分の日を中心に、前後3日間の計7日間を指し、最初の日は彼岸の入り、ちょうど真ん中にあたる春分の日は中日(なかび)、最終日は彼岸の明け、と呼ばれます。
この彼岸の習慣の始まりは平安時代とも言われ、源氏物語にも登場します
作中では実は彼岸は11日間あり、江戸期頃から7日間になったそうです。
彼岸とは文字通り「向こう岸」という意味。
仏教の教えによれば極楽浄土を指し、生きている私たちは此岸(しがん、こちら側)にいる、ということになります。
ちなみに中日である春分の日は、国民の祝日に関する法律によれば、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 だそうです。
彼岸には、お団子をお供えします。
お団子の形や作り方も地域や宗派によって様々ですが、丸い小ぶりの白いおだんごを、串などに刺さず小高く盛り付けるのが一般的でしょうか。
という訳で、今回は、あんなどが入っていないシンプルな白いお団子の作り方をご紹介します。
これをマスターすれば、アレンジは自在!
お供えのあとは、醤油を塗りながら焼いたり、みたらしや、あんこをまぶしたりして、おいしく召し上がって下さい。