こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
5月は、アサリやホタテ貝、真イカなどの食材が旬を迎えます。
ホタテ・イカ・マグロには、共通の「ある栄養素」が豊富に含まれています。
その栄養素とは、スポーツ選手にとって大切な栄養素「タウリン」です。
「タウリン」と言うと、栄養ドリンクのCMなどでおなじみでしょうか?
なんとなく、摂取するとスタミナが付くような、筋肉がパワーアップするようなイメージがありますが、実際は身体にとってどのような効果があるのでしょうか?
「タウリン」は、アミノ酸の一種で、人間の筋肉、心臓や肝臓などの臓器、脳、目の網膜などに多く含まれています。
筋肉の材料になることはありませんが、身体の細胞や機能を正常な状態に戻そうとするホメオスタシス作用や、心肺強化作用があるため、パフォーマンスアップに役立ちます。
特に、アスリートの皆さんは、激しいトレーニング中に「タウリン」が筋肉から血液に流れだし、汗や尿と一緒に流れ出てしまうため、意識して「タウリン」を摂る必要があります。
食品に含まれる「タウリン」は、ゆでたり焼いたりすると50%〜90%が失われてしまうので、できるだけ生で食べるのがおすすめです。
「タウリン」には、牛の胆汁や魚介類の煮汁などの食品から抽出して作られる天然タウリンと、エチレンという石油製品の一種を精製して作られる合成タウリンがあります。
医薬部外品の栄養ドリンクに含まれる「タウリン」は、ほとんどが合成タウリンです。
合成タウリンは、精製の純度が低い場合は残留物などがある可能性があり、あまり健康に良いとは言えません。
できるだけ食品から摂ることをおすすめしますが、サプリメントなどを使用する際は、天然タウリンのものを選ぶようにしましょう。
さて、今回ご紹介しているレシピは、旬の魚介類を使った「中華風海鮮丼」です。
火を使わないレシピですので、加熱に弱い「タウリン」を効果的に摂取することができる上、超カンタン!
おいしい旬の今、ぜひご賞味あれ〜