こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
日本で、「チゲ鍋」という表現を見つけることがあります。
しかし、この表現は日本だけ
韓国語で「チゲ」は鍋を意味するので、日本語に訳すと「鍋鍋」になります
プゴクク(干しダラスープ)、ナクチジョンゴル(イイダコ鍋)、スンドゥブチゲ(純豆腐鍋)、カルビタン(カルビスープ)。
上記に列挙したのは、韓国のスープ料理です
鍋を含めて、韓国のスープ料理の呼び方が、4種類あるのはご存じでしょうか?
今日は、この呼び方の違いをお伝えしたいと思います。クク
具が少なく、スープが多め。一人ずつ出されます。
韓国のお誕生日食であるわかめスープは、ククにあたります。
タン
タンも具が少なく、汁が多めです。
長時間煮込んだ物もあり、日本人に人気のソルロンタンは、牛骨と牛肉の味わい深いスープです。
また、丸鶏のお腹に餅米・ニンニク・なつめ・高麗人参などを詰めて煮込んだ物はサムゲタン。
韓国の滋養食です。
チゲ
チゲは汁が少なく、野菜・肉・海鮮など具だくさん。
韓国の家庭では、みそチゲやキムチチゲを作ることが多いですね。
ジョンゴル
少ない汁で煮る鍋料理です。
鍋に材料を並べ、スープを加えて、食卓ですき焼きのように加熱しながら頂きます。
韓国では、ほぼ毎食のように食卓にのぼるスープ。
4種類の名前を使い分ける程、和食よりもスープ文化が進んでいるのが分かります