こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
ここ数年、韓国では日本の居酒屋が軒を連ね、大手飲食チェーンが進出し、日本食が浸透してきました
その中でも、独特の食文化である生ラーメンのお店が近年増えています。
10年程前は、日本の生ラーメンが韓国でなかなか受け入れられず、店の存続が難しかったのですが、最近では10代、20代の若者の間で人気が高まっているそうです。
もともと、韓国でラーメンと言えばインスタントのことを指します
1人当たりの消費量は世界一で、1年間で韓国人が食べる量は74.2食。
日本人は1年間に43.6食ですから、韓国人の消費量の多さがお分かりになりますよね?
さて、インスタントラーメン入り韓国料理の代表格と言えば、唐辛子ベースの辛いスープで具を煮込んだ部隊チゲ(プデチゲ)が挙げられます。
プデとは「部隊」を意味していて、朝鮮戦争の食糧難時代にアメリカの物資を使ってできあがった鍋が、プデチゲの始まりとか。
そして、在韓のアメリカ部隊が多く存在する韓国北部の地域が、本場と言われています。
特徴的な具は、ソーセージ・ハム・ランチョンミートの豚肉加工品や、インスタントラーメン。
インスタントラーメンを鍋のシメに入れることはよくありますが、プデチゲに限っては最初から入っていることも。
その他には豆腐、野菜、餅、チーズなどが加わります。
値段の安さから若い人たちの間でよく食べられていて、大学の近くには専門店も多く存在します。
部隊チゲ(プデチゲ)は、材料を切って煮込むだけという、お手軽料理
家庭でも短時間で作ることができる上に、色々な素材を味わえるのが魅力です