こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
肌寒くなると、自宅で映画やDVDなどを観て過ごしたくなりますね
映画と言えば・・・有名な映画の中で、ボクサーが生卵を飲んでトレーニングをし、筋力アップして試合に勝つ!というシーンがありました
よほどそのシーンが印象的だったのか、筋力アップのために毎日生卵を飲んでいるという方が結構いらっしゃいます。
では、本当に生卵で筋力アップができるのでしょうか
卵には、ヒヨコが大きくなるための栄養を備えているため、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミンA・B群・D・E、ミネラルなど、ビタミンC・食物繊維以外の栄養素がすべて含まれています。
たんぱく質は、約20種類のアミノ酸が結合してできていますが、このうち、人の身体で作ることのできない9種類のたんぱく質を「必須アミノ酸」と言います。
食品中に含まれる、必須アミノ酸の量とバランスを評価した物を「アミノ酸スコア」と言い、「アミノ酸スコア」が100に近い食品程、良質のたんぱく質ということになります。
卵は、その「アミノ酸スコア」が100の優秀食品!
たんぱく質が豊富な卵は、筋力アップに欠かせない食品です。
ただし、生卵の摂りすぎには要注意!
生の卵白には、「アビジン」という物質が含まれています。
「アビジン」は、腸内にあるビタミンB群の一種である「ビオチン」と結合すると、「ビオチン」を身体の外に出してしまいます。
「ビオチン」が不足すると、皮膚のトラブル、抜け毛、不眠症、血糖値の上昇などの症状があらわれます
「アビジン」は加熱すると、「ビオチン」と結合できなくなりますので、卵はなるべく加熱して食べましょう。
たまに、卵かけご飯をする程度なら問題ありませんが、映画を真似て、毎日のように生卵を飲むのはやめておきましょう