こんにちは、料理家の野上優佳子です
先日仕事で、スペイン料理店のオーナーシェフからすてきな物を頂きました。
「試してみて。違いにびっくりするよ。」と言って手渡されたのは、サフラン
パエリアにも使われるので、スペイン土産?と思ったら・・・。
いえいえなんと、日本産!大分県竹田市で採れた物だそう。
調べてみると、国内生産量第1位
国内シェアの実に8割を占める竹田市のサフラン栽培は、なんと100年以上前に始まっていました。
まずは、その歴史に驚き
サフランは、紫色の花を咲かせます。
その赤い雌しべを乾燥させた物が、スパイスとしてのサフランです。
ギリシャ神話に登場する程歴史は古く、生薬や天然の着色料として珍重されてきました。
現在はイランやスペイン、トルコ、ギリシャなどでの栽培が盛ん。
なにせ、雌しべですから花に対して収穫できる量はごくわずか。
それゆえ大変貴重で、スパイスの中で最も高価だと言われます。
海外では畑での球根栽培が主流ですが、竹田市は室内栽培を採用。
ひとつずつ、手摘みして収穫されます。
実は今が収穫のとき。
摘み終えたあと、11月中旬以降にまた球根が植えられます。
実際に使ってみると、その香りと発色の良さは感動ものでした
シェフの言葉に大いに納得こんなに違う物なのですね。
皆さんももし見かけたら、竹田市産サフラン、ぜひ試してみて下さい
さて今回は、メカジキ料理をご紹介します。
このサフランとオレンジを使った美しいソースは、絶妙なコンビネーション。
手が込んでいるように見えますが、フライパンひとつでできるので、ぜひ作って下さいね!