こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
焼肉屋での食事のシメに、冷麺またはクッパを召し上がる方も多いのでは?
日本では「クッパ」という名前で浸透していますが、韓国語に近い発音ですと「クッパプ」です。
「クッ」はスープ、「パプ」はご飯を意味します。
ご存じの通り、ご飯とスープが合わさった一品です。
韓国のスープは、ご飯を混ぜて食べることが前提になっています
唐辛子の入った辛口のスープでも、しょうゆ味や味噌味でも、クッパという食べ方が自然に行なわれています。
いつ頃からクッパは存在したのでしょう?
19世紀の料理書に、クッパの具体的な説明が登場しました。
この中で紹介されていたジャンクッパは「しょうゆで煮た脂っこい肉のスープを、ご飯の上にかける」だったそうです。
とは言え、クッパの歴史は、ずっと以前にさかのぼると思われます
このような食べ方が、なぜ生まれたのでしょうか?
それは、大家族で少量の牛肉を分けて食べるためには、スープに仕立てて、ご飯を混ぜるしかなかったこと。
外部からの侵略が多かったために、短い時間で食べるにはクッパが適していたことが挙げられます。
発祥に関しては暗い背景ですが、ご飯、肉や海鮮、野菜、ゴマなどが入ったクッパは、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素が、一品で満遍なく栄養が摂れる点が魅力的
忙しいお母さんにとって、便利でありがたい料理ですよね
短い時間で作ることができ、家族のために栄養たっぷりの一品になります。
本日ご紹介するレシピは、白菜キムチを使った「キムチクッパ」。
唐辛子の辛みで身体がポカポカしてきますので、これからの季節にはピッタリですよ