こんにちは。料理家の野上優佳子です
我が家には高校生から1歳児まで3人の子どもがいて、とてもにぎやかで楽しい毎日
仕事や家事、育児とめまぐるしい日々ですが、朝に家族を送りだして家事を済ませ、一番下のおチビさんがお昼寝についたとき、いつも必ず温かいお茶を入れて飲みます
家中が静かになって、まずは一息。お茶の良い香りとぬくもりに、心も体も脱力…。
お茶を飲んだあとは、一気に仕事のモードに入ります
お茶と言えば、古い童謡に「茶摘み」という歌があります
作詞作曲者とも不明で、諸説ありますが、京都宇治の茶摘み歌がそのルーツとも。
その冒頭に「夏も近づく八十八夜♪」という歌詞がありますが、この八十八夜とは、立春から数えて88日目のことを指し、今で言うと5月2日前後になります。
この時期に摘むお茶は最もおいしいと言われ、八十八夜に当たる日の朝の初摘み茶を飲めば長生きするという言い伝えなどもあり、昔から味良し縁起良しと珍重されてきました。
私の祖父母は、お茶の名産地・静岡県牧之原台地のそばに住んでいたので、小さいころから欠かさずこの「八十八茶」を毎年送ってくれました。
お茶葉の封を切った時のみずみずしく香ばしい香りと、入れたてのお茶を一口含んだときの何とも言えぬ甘みあるおいしさ。
八十八茶の到着がとても楽しみだったことを、今でも鮮明に覚えています。
煎茶の淹れ方はお作法いろいろありますが、母直伝の我が家の入れ方をご紹介。お湯を、沸騰してから4〜5分ぐらぐらと沸かし続ける。
お湯をポットなどに移し替えてから、人数分の湯のみに湯を注ぎます。
湯を適温まで冷ます間に茶葉を急須に。目安は1人分4g、茶さじにすりきり2杯程度。
湯が70〜80度ぐらいまで冷めたら、急須に湯を移し、フタをして100数えます。
茶葉が開いて香りとうまみがでたところで、何度かに分けて人数分の湯のみに茶を注ぎます。
煎茶は、湯の温度が高すぎると渋みまで一気に解けだしてしまうのでご用心。
お茶は、開封したらなるべく早く飲むのがおすすめ。風味が落ちてしまいます
でも、ちょっと時間が経って味が落ちちゃったなあ、というお茶、捨てないで!
ふりかけにするのが、おすすめなんです
お茶を使って作る、簡単な自家製ふりかけをご紹介します