こんにちは。料理家の野上優佳子です
遅ればせながら、本年も宜しくお願い申し上げます。
皆様に楽しみながら役立てて頂ける、情報やレシピをお届けできたらと思っています。
今日、1月11日は鏡開きですね。
鏡開きとは、神に供えた正月飾りの鏡もちをおろして、雑煮や汁粉などにして食べる風習のこと。
鏡は日用品のみならず、古代から神事に用いられる祭祀用具であるため、神の宿るところとされてきました。
新しい年神を迎える行事である正月、その神宿る鏡を象った丸いもちを、年神のご神体として飾ったのが鏡もちだと言われます。
元々鏡開きは正月20日だったもので、正月祝い、いわゆる松の内の終わりの日に行なわれる祝賀儀礼のひとつでしたが、江戸時代に2代将軍の命日と重なることで忌日とされ、以後11日に定められました。
武家では具足開き(甲冑などに供えた具足もちをおろす)をし、商家では蔵開きをし、どちらも刃物で切るのは不吉だと、手や槌で割って食べるのが習わし。
それが、今も続いているという訳です。
ちなみに、このもちを凍みもち(氷もちとも)にして、その年の旧暦6月1日「氷の朔日(こおりのついたち)」に、歯固めや厄よけの意味を持って食べる風習も全国各地にあります。
昔と違い、今の住宅は通年温かいので、鏡もちの特に上下で接している面にカビが付いてしまうのが困り物ですが、最近はそれを防ぐワサビの抗菌作用を活かした専用シートなども販売されているようです。
ご利益のある鏡もち、おいしく頂きたいですね
ちなみに我が家は毎年、かきもちと雑煮の両方で頂いています。
さて今回は、お正月に残ったおもちを、おいしく食べるアイディアをご紹介。
ゆであずきと抹茶の組み合わせは、文句なしの好相性です。ぜひお試し下さいね