こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今日ご紹介するハーブは、セリ科の1年草で私の大好物のひとつ
数あるハーブの中でも、薬用や食用として食べられて来た最古のハーブの部類と言われ、聖書にも登場します。
中世イスラムのアラビア語説話集と言われる「千夜一夜物語」では、媚薬として描かれているとか
タイ語では「パクチー」、中国語は香菜(シャンツァイ)、英語では「コリアンダー」、スペインやメキシコでは「シラントロ」、和名は「こえんどろ」などなど、世界各国で様々な名前で呼ばれています。
どの名前で呼ぶか迷ってしまいますが、今回は分かりやすい「パクチー」で呼ぶことにしましょう。
さてこのパクチー、好き嫌いがとても大きく分かれます。
若い苗のときは、その青臭い香りがとても強く、南京虫の匂いと評されることも
若葉だけでなく、完熟した種を乾燥させた物も、スパイスとして大活躍します。
若葉とは違う、甘い香りが特徴。カレーや肉料理の臭み消しに最適です。
アニスやクローブ、セージなどとブレンドして使うと、相乗効果を生んで、深くて豊かな香りを引き出せますよ。
ちなみにパクチーは、結構育てやすいハーブです。
春に種をまくと、夏になる頃にはたっぷり葉を出すので、キッチンガーデニングにもオススメです。
さて今回は、このパクチーがとても活きるタイ料理をご紹介。
日本のタイ料理店でも定番の「カオマンガイ(タイ風蒸し鶏ごはん)」です。
我が家に遊びに来る友人たちにも大人気のメニュー、ぜひお試し下さいね