こんにちは!
料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
グリーンピースご飯や桜ご飯など、春らしさを感じる炊き込みご飯をよく見かけるようになりました
炊き込みご飯を炊くときに、うるち米にもち米を加えて作ると、独特の食感が加わり、おいしくなります
また、ご飯を炊くときにもち米を加えて炊くと、冷めてからでもあまりボソボソにならず、蒸し直してもおいしいです
うるち米ともち米は、含まれているでんぷん構造に違いがあります
もち米に100%含まれているでんぷんは、アミロペクチンと言って、ブドウ糖のつながりに枝分かれがあり、からみあっているので、炊くと粘り気の強いご飯ができます。
一方、うるち米にはアミロースと言う、ブドウ糖のつながりに枝分かれがなく、まっすぐにつながっているでんぷんが2割近く含まれるため、さらさらっとしていて粘り気のないご飯ができます。
水加減にも違いがあり、うるち米が同量〜1.2倍に対して、もち米の場合は、米:水=1:0.9が基本となります。
他に、もち米をベースにした食材に、「道明寺粉」や「白玉粉」があります
道明寺粉とは、水洗いしたもち米を水に浸け、蒸したあとに乾燥させて、くだいた保存食
目にする頻度が多いのは、春ならではの和菓子「さくらもち」のときですが、食材にまぶして揚げたり、蒸したりと料理にも使えるので、用途が広い食材です
もち米同様、もちもちっとした独特の食感がおいしいです