こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
我が家の小さな庭の中で、ちっとも世話をしなくても、毎年必ず元気に葉を広げるハーブのひとつが「ミント」
いつの間にか飛んだ種が春になると芽を出し、5月を過ぎた頃からたくさん葉を付けはじめ、夏の間私たちを楽しませてくれます
ミントと一口に言っても、種類は実に様々。
大別すると、スペアミント系とペパーミント系、クールミント系の3つ。
やわらかい葉と明るい緑色、そしてとても爽やかな香りが特徴です。
日本では古くから「はっか」という呼び名で親しまれ、飴やお菓子の香料として使われてきました。
特にペパーミントの香りの主成分、「メントール」は多くの人に好まれ、また鎮痛効果などもあるため軟膏や貼り薬などにも使われており、とてもおなじみですね。
ミント(Mint)の名は、ギリシャ神話に登場する美しい妖精(ニンフ)「メンテー」に由来します 。
地下の世界の最下層を流れるコキュートス川に住むこのニンフに冥王ハーデースが心を奪われ、それを知って嫉妬に怒り狂った妻のペルセポネーが呪いをかけて雑草にしてしまった、という話がもとになっています。
お菓子の香り付けや、ちょっとした彩りとして使われることが多いミントですが、今回はこれをお食事のソースにアレンジします。
ちょっと意外に思われるかもしれませんが、ラムや牛肉などのグリル料理ととても相性が良いのです。
爽やかな香りが肉の旨味を引き立ててくれ、目からウロコのおいしさです
「牛肉のグリル・ミントソース添え」、ぜひお試し下さいね。