こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
暑くなるとついつい食べたくなるのが「冷麺」です。
韓国料理店でも、夏のイチオシメニューとして力を入れています
そのような冷麺、実は冬の食べ物だということはご存じでしょうか?
韓国には「以熱治熱(イヨルチヨル)」という四字熟語があります。
この意味は、熱を以て熱を治す、暑い季節は熱い物を食べ、汗をかいて乗り切るということですね。
その対の四字熟語として「以冷治冷(イネンチネン)」もあります。
冬は冷たい物を食べて、寒さを治めるという考え方です
そもそも、韓国ではオンドルという床暖房が発達しています。
部屋に入ると夏のような暖かさ
オンドル部屋で食べる冷麺は、本当においしいのです
冷麺が文献上で登場したのは、朝鮮時代の後期。
東国歳時記の中で「冬の季節食として、そば粉の圧縮麺にダイコンキムチ、白菜キムチを入れ、その上に豚肉をのせた冷麺がある」と書かれています
水冷麺の場合は、ダイコンの水キムチであるトンチミや、白菜とダイコンのナバクキムチの汁がスープとして利用されていました。
またそば粉を使った冷麺は朝鮮半島の北部で発達し、特に平壌冷麺は有名です。
韓国でも平壌冷麺の看板を掲げたお店は多く、北部出身の方が故郷の味を懐かしみ韓国に浸透させたのでした
日本でもお馴染みの冷麺は、牛肉でスープを取り、水キムチの汁を合わせた物ですが、水キムチだけの冷麺も絶品ですよ
それでは、本日のレシピをご紹介致します。
麺つながりで、白菜キムチを使ったそうめんの「キムチそうめん」です。
初めてお店で食べたときの衝撃は今でも忘れられなくて・・・。
おいしい白菜キムチがあれば、ご自身でも手軽に作れますよ