こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
九節板(クジョルパン)と言う料理をご存じですか?
小麦粉と水で作ったクレープ状の煎餅(チョンピョン)に具をのせて巻き、酢醤油やからしなどを付けて頂きます。
もともとは李氏朝鮮時代の宮廷料理で、お酒の席での一品でした
近年では、韓定食やお祝い料理の前菜で出されます。
料理に使用する器が特徴的で、八角形の形をしています。
この器のことも、九節板(クジョルパン)と言います。
料理の配置も特色があり、中央にチョンピョンを置き、その周りに8種類の具を並べます。
チョンピョンの代わりに、甘酢に漬けた大根の薄切りを使う場合もあります
8種類の具は韓国料理の概念である陰陽五行説に基づき、
五色(青、赤、黄、白、黒)を使用
その五色の食材はと言うと?
青:キュウリ、韓国カボチャ
赤:ダイコンを唐辛子で色付けした物、ニンジン
黄:黄身
白:白身、もやし
黒:干しシイタケ、牛肉、イワタケ
以上が一般的ですが、クジョルパンの創作も増えていて、その食材はバラエティに富んでいます
クジョルパンはひとつひとつ味付けをするので、完成までに時間がかかりますが、彩りが美しいので、おもてなしなどで用意すると、お客さまに喜ばれると思います
それでは、今日のレシピは「七節板(チルジョルパン)」と言って、クジョルパンよりも具が2種類少ない物になります。
お肉を入れず、野菜と卵でヘルシーに仕上げました