こんにちは、料理家の野上優佳子です
先日、青唐辛子が山のように売られていたので早速購入しました
青唐辛子はこの時期ならではの生香辛料で、ちょっとした自家製調味料に大活躍してくれる食材ですザクザクと輪切りにして耐熱ビンに入れ、そこに熱々の酢をひたひたになるまでかければ、あっという間に青唐辛子酢のできあがり。
味噌と三温糖と一緒に炊いて甘味噌も作りました。
ちょっと食欲が落ちたときに、体を元気にしてくれますよ
唐辛子は私たちになじみ深い食材です。
そして、世界中で愛されている、大きなロマンを持つ香辛料でもあります。
唐辛子、と一口に言ってもハバネロやシシトウなど様々な種類がありますが、現在食べられているのはほぼすべてひとつの栽培種、アンヌームという種に属しているものなのだそうです。
この唐辛子、日本に渡来したのは室町時代で、ポルトガル人によってもたらされたという説が最も古いと言われています
海外では、15世紀後半に西インド諸島を発見したコロンブスの日記に、「アヒ」つまりトウガラシについての記述が残されています。
この発見により、中南米からヨーロッパそしてアラブ、アジアへと唐辛子は広く伝播しました。
なんと! 紀元前8000年にはすでに中南米で利用されていたことが遺跡の発掘調査により分かったんです。
唐辛子は私たち人間の食生活の中でも大変古くからつながりを持つ植物のひとつなんですね。
世界の料理を見てみましょう
メキシコ料理のサルサを始め、スペイン料理のチョリソ(唐辛子入り腸詰め)、イタリア料理のサルデッラ(シラスと唐辛子のペースト)、トルコなどのアラブ世界でおなじみのハリーサ(唐辛子ペースト)、中華料理の水煮、チベットのバカン・ホン、韓国のキムチ、タイのナームプリック(唐辛子味噌)、日本の七味唐辛子などなど…。
どれもその国ならではの郷土食として存在していて、その浸透ぶりがうかがえます。
脇役の唐辛子ですが、実はとてもとても深い魅力にあふれる食材なのだと、改めて感心させられますね
さて今回は、唐辛子のルーツ、中南米はメキシコのお料理「チキンとアボカドのスープ」をご紹介します。
メキシコの友人直伝の栄養スープです。
ぜひ、お試し下さいね